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□これは恋?【出会い編】
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【LOVECAT=愛猫】 それは主人の恋を実らせる愛猫の事。主人が男でも女でも愛猫はその主人の恋する異性に変身し、恋が実るまで仕える言わば執事やメイドのような存在。その愛猫が自分に仕えた時、それは自分の恋を叶えてくれる……かも知れない(笑)
これは恋?【出会い編】
辺りが少し暗くなっていた一月の事。今日は珍しく雪が多く降り、道には白い絨毯が敷き詰められたかのように白くなっていた。その上を寒そうに歩く三人の少年、沢田綱吉、獄寺隼人、山本武は足早に各自宅へと向かっていた。
「う〜、寒い〜。まさかこんなに雪が降るなんて思わなかったぁ」
「この分だと明日たくさん積もって雪合戦出来るのな?」
「その時は10代目、今年は一緒のチームでこの獄寺隼人が貴方をお守りします!」
「まだやるって一言も言ってないよ、獄寺君」
三人は賑やかに話をしながら帰宅をしていると、突然獄寺がその場に立ち止まり辺りをキョロキョロと見渡し始めた。
「どうしたの?獄寺君?」
「あ、いえ…何か聞こえた様な気がして…」
「空耳じゃねぇか?」
「俺は耳が人一倍いいんだよ!あ、ほら、聞こえましたよね?10代目?」
「……ごめん。俺も聞こえないなぁ」
「!…やっぱり聞こえます!」
綱吉も耳を少し傾けたがすぐに困った顔をすると、獄寺は声のする方に走り始めた。
「獄寺君!?」
「おい、獄寺!?」
獄寺が一人で家とは反対の方向に走って行くのを綱吉と山本はただ呆然と見ていたが、二人は顔を合わせると獄寺の後を追う様に走り始めた。
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綱吉と山本が5分程走った先に、獄寺は一つのダンボールを目の前に座り込んでいた。二人はそんな獄寺の元へ近寄ると、それに気付いた獄寺が二人を見上げ立ち上がった。
「獄寺君!」
「獄寺!」
「…10代目……と山本」
「びっくりしたよ?突然走り始めるから…」
「すみません。こいつらの声聞いたら我を忘れてしまって…」