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□小さな愛
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「邪魔しないでくれる?僕はこれでも忙しいんだから…」
 雲雀はトンファーを持ったまま、目線を変えずにツナの前に立った。そんな雲雀に怯えながら、ツナは雲雀を見ながら口を開いた。
「あ、あの〜…何か?」
「赤ん坊から頼まれたものがあってね。これを渡して貰いたいんだけど」
 雲雀は小さな茶色の紙袋をツナに渡した。ツナはその紙袋に目をやり、また口を開いた。
「これは…何ですか?」
「さぁね。ただ、絶対中を見るなって言われたから君も見たら駄目だよ。もし見たら僕がかみ殺すけどね」
「………(汗)」
「じゃぁ、確かに渡したよ?」
 雲雀はそういうとトンファーをしまい応接室へと帰っていった。雲雀が帰っていった後、獄寺は気にくわないような顔でツナの元へ戻ってきた。
「あいつ、リボーンさんの言うことだけはちゃんと聞くんだな」
「ひとまず、これはリボーンに渡せばいいんだよね」
 ツナは紙袋を鞄に入れると、二人と共に玄関へと向かった。


玄関で上履きから靴へ履き替えてる時に、山本が思いついた様に口を開いた。
「なぁ、これからツナの家に行ってもいいか?夏休みの課題を少しやろうぜ?」
「え?これから?」
「ナイス、野球馬鹿!10代目、俺が全て教えてあげますからやりましょう!!」
「じゃぁ、決まりな?行こうぜ」
「え、…あ」
山本がツナの背中を押し、三人はツナの家へと向かった。
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