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□Festa degli Innamoraty.
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「今日の夕飯は楽しみにしててくださいね♪特上の作りますから♪」
「うん…初めて作るやつだから…たくさん練習してくれたんだよね?」
隼人の手には爆薬を使用した時とはまた違う、切り傷や絆創膏で一杯だった。決して器用ではない隼人だが、愛する綱吉の為と思えばこれくらいは造作もない。
「何回か失敗しましたが、昨日バッチリだったんですよ!今日は美味いのをご馳走できるかと♪」
「そっか、ありがとう♪楽しみにして…………あ!」
「!ど、どうなさいましたか?!」
綱吉が滅多に出さない大声を上げると、隼人は大袈裟なまでにびくついた。
緩んだ隼人の腕から抜け出しベランダに面した窓に近付いて、そこにべったりくっついた。
「獄寺君!見て見て、雪だよー♪わ、すごい!ちょっと積もってるぅ!!」
都会で滅多に見ない白く美しい結晶を目にする事が出来、綱吉は目をキラキラさせて跳び上がりながら喜んだ。
そんな彼女を見て隼人も微笑み、そっと頭を撫でながら「外、行ってみますか?」と提案してみると、綱吉はさらに目を輝かせた。
「いいのっ?!」
「はい。あったかくして行きましょうね」


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