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□絶対領域論議
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「ダメの一点張りじゃ、わからないでしょう?」
「すみません…」

その後。
獄寺の家に立ち寄った綱吉は、朝から怒っていた彼に説教していた。

「オレなんか特に頭悪いんだから、わかりやすく言ってくれないとどうしたらいいか…」
「そんなことありませんよ、10代目!」
「言い出して何なんだけど、これは置いとこう。長くなりそうだから」

ん〜〜、と口元に指を当て、次に言うべき事を考えながら話す。

「それに、デートの時とか特に上下イモジャージ着用なんかより、お洒落した方がいいでしょ?」
「う…っ……い、いっそそれでもいいです!」
「何で?!そんな地味な彼女、オレが男だったら嫌だよ!!」

予期せぬ獄寺の回答に、綱吉は驚く。

「貴女に言い寄る男が近寄らないなら、その方がいい!10代目の綺麗な足を見るのは、オレだけでいいんです!!」
「そっ、底抜けにバカだな君は!オレの足なんか見たって誰もときめくわけないだろー?!」
「ときめかない奴なんて、いないに決まってるじゃないですか!10代目はご自分の魅力をわかってらっしゃらないにもほどがありますよ!!」

ぐっと肩を掴まれ真剣な眼差しを送られると、言葉に詰まる。
返答を迷っているうちに、今度は抱き上げて寝室へと連れて行かれ、ベッドに寝かされた。

「ちょ、何っ?!」
「教えて差し上げます。貴女が、どれほど魅力的なのか」

いきなりの事に戸惑う綱吉に、深く口付けた。


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