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□痴漢ごっこ
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この約束をしてから日曜日が訪れた。
チケットに書かれている水族館は並盛から一時間、電車に乗って行かなければいけない場所で二人は駅のホームで待ち合わせをして、電車が来るのを待っていた。
周りには家族ずれやカップル達が自分達と同じように電車が来るのを待っていた。
「10代目、こうして二人で出かけるのは久しぶりですね?」
「そうだね。最近忙しくて落ち着いてデートする時間なかったもんね?」
「俺、こうやって10代目とデートしてみたかったんスよ♪10代目がOKしてくれた時は本当に嬉しかったっス♪」
獄寺はまるで子供のように笑顔を見せると、ツナもつられて笑みを見せた。
ここ最近、黒曜の事やヴァリアーの事でツナも獄寺もボロボロになりながら戦ってばかりで、付き合って大分経つ二人はデートというデートをした回数が全然という程なかった。
「今日はたくさん思い出作りましょうね?」
「うん♪」
二人がそう話していると目的の電車がホームに入ってきた。
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