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□痴漢ごっこ
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電車の中に入ると、さすがに日曜日のせいか椅子は全部埋まっていたため、ツナと獄寺は入り口側で立つことにした。そして電車は走り出すと獄寺がツナの体を支えるように腰に手を置いてきた。
「10代目、もしバランス崩しそうだったら俺に掴まってて下さいね?」
「うん、ありがとう♪」
二人は電車に揺られながら水族館でまず何を見るのか話を盛り上げていた。しかし、次の駅についた瞬間。

ドドドドドドッ!!!

「うわっ!?」
「10代目!!」
突然の人の流れにツナは勢いで獄寺の胸に雪崩れ込んだ。獄寺はそんなツナをしっかりと抱きしめた。
「大丈夫っスか?」
「うん。いきなり人が多くなったね?」
「そうですね?しっかりと俺に掴まってて下さいね?」
「うん」
二人は少しの時間その体制で大人しくしていた。するとー。
「…ぁ…」
ツナは突然小さな声を上げて腰を小さく振った。
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