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□aquarium
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突然の男性の行為にツナは顔を赤くしながら戸惑っていた。
「ありがとう、綱吉さん。俺は隼人といいます。こっちは俺の妹のツナといいます」
「え、あ、どうも」
(隼人とツナ…まるで俺達みたい…)
ツナは二人の名前を聞いて自分と獄寺を照らし合わせていた。
「綱吉さん、もし宜しければこの後お食事でもいかがですか?」
「え、あ、すいません…俺、連れがいるので…」
「彼氏…ですか?」
隼人の言葉にツナは顔を赤くしながら俯いた。
「では、少しお話でもいかがですか?ジュースの一本でも奢らせて下さい。じゃないと俺の気がすみませんので…」
隼人はツナの手を握り締めると、ツナはドキドキしながら軽く頷いた。

******

ツナと隼人達は水族館のテラスにあるカフェにいた。
「はい、綱吉さん」
「あ、ありがとうございます」
隼人はツナにオレンジジュースを渡すと、自分の妹のツナにはリンゴジュースを渡した。
「今日は本当に有難うございました」
「いいんです。それよりもさっきから気になったんですけど…日本人じゃないですよね?」
「あ、わかります?俺達イタリアの血が流れてるんです。先月こっちに移住してきまして…」
「…なんか凄い偶然」
「え?」
「あ、いえ、実は俺の…彼氏も…隼人と言ってイタリアの人なんです」
ツナはオレンジジュースを握り締めながらふわっとした笑みで獄寺の事を話し始めた。
「貴方にあった時なんとなく彼に似ていて、まさか名前まで一緒だとは思いませんでしたが…運命的な出会いみたいで驚きました。しかも隼人さんの妹さんと俺が被ってますし…本当に凄い偶然ですよね」
「…綱吉さん……俺…もうちょっと早く貴女と逢って置きたかったです」
「え……?」
「俺、綱吉さんが……」
「10代目〜!!」
隼人の話の途中で向こうから獄寺が凄い勢いでツナの元へ走ってきた。
「獄寺君!?」
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