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□未来の子供
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沈黙が続いた部屋で、一番に口を開いたのは獄寺だった。
「あの、10代目?何故、突然子供の話を?」
「何か…獄寺君とランボの喧嘩見ていたら…そういう気持ちになったの。獄寺君、いつもランボと喧嘩してるから、もしかして子供が嫌いなのかなって思って…」
「俺、子供は嫌いじゃありません。アホ牛だけです」
「そんな真面目な顔で言わなくても…」
「あいつだけは嫌いです!」
 獄寺は真剣な顔でツナにそう告げると、ツナは小さく笑みを見せると獄寺に擦り寄った。
「10代目?」
「……もしだけど、俺と獄寺君の間に子供が生まれたら…その子達を愛してくれる?」
「もちろんです。10代目を愛すようにその子供達も愛すると誓います」
 獄寺はツナの体を優しく包み込むと、ツナもそれに答えるように獄寺の背中に手を回した。
「約束だよ?」
「はい、約束です」
 二人は軽く口付けを交わすと、暖かい笑みを浮かべながらもう一度口付けを交わした。
 数年後、二人の間に生まれる小さな命を二人が見れるのはまだ先のお話。

END
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