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□テニス部員はが多い?!
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「よろしく御願いしますっ!!」

今年もテニス部に多くの…とは御世辞にも言えないがそれなりの入部者が入ってきた。

そして形だけの自己紹介をし終わり、基本の筋トレメニューを伝え、それをどれだけ出来るかで二年生とペアを作るのが恒例となっている。

三年生は最後の年、一年生だけでやっていても型なんかがちゃんと分からない、顧問は放任主義で何もしない…と言うことで二年生が組まされて基礎から教えないといけないのだ。

そして俺、三浦浩輝と組むことになったのは
実力はありそうだが(まぁ俺と組んでるんだから体力は一番あったるだろうけどな)生意気そうな奴だった。
まぁはじめから生意気そうだなとかいったらこのあとやりにくいか…
爽やかな、フレンドリーな先輩を装っておくか。
「加藤…陽太くん?よろしく。俺変に上下関係とか意識される方が嫌だから敬語とか使わなくていいよ。」

まぁこう言っとけば先輩優しい…!とかなっておとしやす…いや、仲良くなりやすいかな。
性的にでなく、普通に仲良くね?
流石にそこまでがっつかないし、誰でも良いわけじゃないからね。

確かに俺ガチだけど。
先輩と同級生おとしたけど、5人。
たしかに守秘範囲広いけど、いきなり後輩食おうとはしないよ。
それでテニス部員はガチが多いって噂が流れて入部者が減ったとか聞いたけど俺のせいじゃないよ。

…と、誰にでもなく頭の中で言い訳を並べていると陽太が返事をしてきた。

「わかった。まぁ元から敬語とかつかうきなかったけど。で?俺なにすればいいの?」

…マジかよ…。
普通は流石に先輩相手にそんな態度は…みたいになんだろ…

…決めた。
コイツ泣かそう。

…こんなことを思うような奴だから後輩に敬語を遣おうという気が起きないんじゃ…という考えが一瞬浮かんだが…
まぁいい。

どうやって泣かそう…
それを考えながら部活に励む俺であった…。
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