黒子のバスケ

□ボールとバニラと?
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誠凛高校体育館
建物の中から聞こえてくるのは
ボールの弾む音と、バッシュのスキール音
それと体育館を使用している人たちの声だった

体育館を使用しているのは
誠凛高校のバスケ部だった

最近出来たばかりのこの新設校では、当然ながら生徒数も少なく、部員数などさらに少ないわけで
2年生6人と1年生5人、さらに2年生の監督と1年生の男子マネージャーで構成されている

主将は日向順平(2年)
監督は相田リコ(2年)
そしてものすごく珍しい男マネの
風魔煉(1年)

彼がなぜ男マネをしているかというと
体格に恵まれているわけでもなく、バスケの技術もド素人並みで、特別なにかに秀でているわけでもない

例えば、1年の黒子テツヤ
彼は体格こそ恵まれていないものの、パス回しを得意としている

しかし、風魔煉はそんなパス回しが得意というわけでもない
先に書いたように、ドリブルもシュートもド素人並みの技量なのだ

じゃぁ彼に何があるのかというと
監督である相田リコと似たような眼を持っている
監督はその人の筋肉量といったものを数値として見る事ができる
そして風魔煉は各選手たちのプレイスタイルと高い情報収集能力によって集められた情報を合わせ、各選手にとって最善の練習メニューを即座に作成できる
さらに言うなら選手たち1人1人のプレイスタイルは1度見ただけで完全に記憶してしまう

相)みんな集まってー!

監督のホイッスルで部員全員が集まってきた

相)今日の練習はこれで終わりよ、みんなお疲れ様!

小)あ〜やっと終わった〜

日)クールダウン忘れんなよー?

相)あ、あとね、煉君から何人かに新しい練習メニューを渡すそうよ

「というわけで、小金井先輩と土田先輩、それから木吉先輩に降旗、あとテツヤは新しい練習メニューを作ったんで目を通しておいてください」
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