黒子のバスケ

□ボールとバニラと?
2ページ/3ページ

木)風魔から練習メニュー貰うの初めてだな

「そうですね、木吉先輩はずっと入院してたんですよね」

木)ブランクなんて感じさせないくらい頑張るぞ!

「あまり無茶はしないでくださいよ」

黒)煉君、僕の練習メニューにドリブルの練習が結構入ってるんですけど…

「今までのテツヤのバスケスタイルじゃ、青峰には勝てないだろ?」

煉はIHでの桐皇学園での試合から黒子の新しいバスケスタイルの修得が必要だと考えた
そこで、とりあえずはドリブルの技術向上をやってみることに

「さて、帰ろうぜテツヤ」

黒)はい

夕暮れ時の帰り道を二人で並んで歩く
家の方向が同じということもあって、中学時代からずっと二人で帰っている

黒)煉君、あの、マジバに寄ってもいいですか?

「別にいいけど、バニラシェイク買いに行くのか?」

黒)はい

「ほんと、テツヤはバニラシェイクが好きだな」

黒)そうですか?でも、僕は煉君も好きですよ

今まで見たことないくらい優しい微笑みで言う黒子
それにつられるように煉も黒子に微笑む
こうした会話から、2人が付き合っていることがうかがえる

マジバに着くと、黒子はバニラシェイクを、煉はストロベリーシェイクを買った

黒子は幸せそうにバニラシェイクをすすっている
ある程度まで進んだところで、煉が話題をふる

「テツヤ、今週末空いてるか?」

黒)?空いてますけど…

「買い物に付き合ってほしくてな」

黒)買い物ですか

「あぁ、ま、ちょっとしたデートだな」

黒)で、デート…ですか…

黒子は顔を赤くする
しかし、ほんの少しばかり嬉しそうにしていた
そのあと、その日はうちで夕飯食ってくか?と煉に聞かれた黒子は即答でOKを出した

「じゃ、週末はテツヤの好きなやつを作らねぇとな」

黒)僕、煉君の手料理好きです

「嬉しいこと言ってくれるじゃねぇか!それこそ腕のふるいがいがあるってもんだぜ」

黒)楽しみにしてます

にっこりと微笑んだ黒子
そうしてその期待にこたえなくてはと思う煉だった

「さて…もうすぐテツヤん家だな」

黒)そうですね…

「テツヤ」

黒)なんです…!?

煉は黒子の顔を引き寄せキスをした

黒)!?

「お別れのチュー」
黒)おわかれって…明日も会えるでしょう!?

「いや、だって今日いちゃラブできなかったし」

黒)顔面イグナイトくらいますか?

「むしろ大歓迎!!」

黒)…煉君には無駄なようですね

「これでもテツヤを愛してるからな」

黒)恥ずかしいことをさらっと言わないでください…

黒子は頬を赤く染めた
俺は思ったことを言っただけだよ、と煉は言う

「じゃぁなテツヤ!また明日」

黒)はい、また明日

そして2人は、黄昏の中、それぞれの家路に着いたのだった
バニラシェイクのように甘い余韻に浸りながら…



END
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ