とある魔術の禁書目録

□その笑顔反則だから
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上条が真剣な顔をしている。どうも課題が終わらないらしい。カリカリと動くペンをじっと眺めていると、ふいにその手が止まった。
「・・・?」
「・・・う・・・ん?んー・・・?」
「わかんねェのかよ。」
ひょいとそれを覗くと。
「・・・簡単じゃねェか。」
「上条さんには難しいのでございましてよ!!お前の脳味噌どうなってんの!?」
「第一位様だからなァ。色ンなこと知ってンぞ。」
そう言いながらペンを奪い、上条にわかるように式を書く。
「・・・こうだ。わかるか?」
「おっ・・・おー!わかった!すげえなお前!!」
「わかったらさっさとやれ!」
「んー」
上条はまた紙に視線を移し、ペンを持ちあげて、
「一方通行」
「んァ?」
「ありがとな。」
柔らかい笑顔を向けられて息がつまる。上条の視線はもう紙に移されていた。
赤くなった顔をおさえ、上条に見えない所でうずくまる。

(ー・・・その笑顔)

「反則だろォ・・・」
「?なんか言ったか?」
「別に!!」

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