BLEACH

□第1章
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十番隊執務室



隊長、副隊長が自分の業務を果たす場所


十番隊隊長 日番谷冬獅郎は例外なく
自分の席につき、黙々と書類に手をつけていた



そしてもう一人

十番隊第三席 玉海空がそこにはいた

綺麗な純粋な青色の髪はポニーテール
どこまでも続くような漆黒の色をした目
180cm程の身長、
その身長とは合わない細すぎる体



日番谷に続く天才児と呼ばれている。






十番隊の副隊長は、というと
いつものようにどこかへ出かけてしまっているようだ。
それはもう日常茶飯事な事なので一々口に出すものはいない。

だが、十番隊服隊長 松本乱菊の机の上には
書類が山積みになっている。








「・・・おい玉海、いつになったらあいつは戻ってくるんだ」

日番谷が口を開いた
溜まっていく書類を見てため息をつきながらソファーで寝転んでいる玉海にたずねた。



「そんなの俺が知るわけないじゃないっすか、あれっすよ、女のお出かけは長いってやつっすよ」



そう、松本は数時間前に
「化粧品が切れたから買いに言ってくるわね」
といい、日番谷が止めるのを聞かずに外へと行ってしまっていた。



そして今にいたる。



「あいつはいつもそうだ、出かけると言って出て行っては帰ってきやしない。その書類を片付けるのは誰だと思ってるんだ」

「ぶつぶつ言いながらも隊長、書類を片付けるじゃないっすか」

「書類には期限というものがある、それを守らなければ十番隊の信用は落ちるんだ」


そう会話をしながらも日番谷は書類に手をつけていた。




書類に手をつけている日番谷の机に影が落ちた。
ふと日番谷が顔を上げると書類を持っている玉海の姿があった。



「この書類、俺がやっときますよ。で、この書類は五番隊に持ってきますよ」

そう言い、はにかむ玉海の姿を見て日番谷は思考停止していた。



「ど・・・どうしたんだいきなり、いつもは全く手伝わないのに自分から進んで仕事をするなんて」


「べっつにいいじゃねーかよ。今日は俺の気まぐれだからだ。それに何も隊長に全て押し付ける理由がないしなーたまには楽しろよ、日番谷隊長」



そう言い、ポニーテールをなびかせ、
扉から出て行く玉海




「・・・明日は嵐だな」








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