BLEACH

□第4章
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「あ、日番谷たいちょーおかえりですー・・・空?」



十番隊執務室で一人で待っていた松本
髪の毛をくるくる回しながら開いた扉の方を向けば見慣れた銀髪の隊長の後ろに1番気にかけていた人物が現れた



「松本副隊長・・・」

相変わらずの松本の様子を見て、空の緊張は完全に解かれた



「空じゃない!大丈夫なの!?」

「はい、ご迷惑をおかけしました」


空に近寄ってくる松本
それを尻目に日番谷は自分の机へと座る



「で、玉海 話を聞かせてもらおうか」



その一言で全てを察した松本は執務室から出ようとした が玉海が引き止めた
一緒に話を聞いてほしい と



玉海は扉の前に立ったまま、話し始めた
















* * * * * *





俺らは現世では兄弟揃って事故にあった
そして2人ともここに来た




流魂街第16地区

結構平和な街だった
たまに小さな喧嘩があるくらいだったがみんな仲が良かった


俺と兄貴はそこにいたある女の人の所で育てられた
俺らは母さんと呼び、慕っていた



とても元気だった母さんはすごく面倒見のいい
人だった
帰りが遅くなれば迎えに来てくれるし
兄弟喧嘩はちゃんとお互いの話を聞いてくれた

俺らは母さんが大好きだった







俺と兄貴は第16地区でも有名なくらい活発な兄弟だった
毎日のように遊びに行き、生傷がたえなかった


元気だけがとりえだった俺らには仲間がいっぱいできた
いつの間にか俺と兄貴がリーダー的な存在になっていた


仲間内で喧嘩が起こればお互いの話を聞き、和解させた
俺らには母さんの教えがしっかりと身についていた



















そんなある日、俺は真央霊術院に入学した


仲間の中でこんな力があったのは俺だけだった
たまに体が燃えるように暑くなったりした
そして鬼道も俺だけが使えてた


それを仲間にはずっと隠してた が母さんにはお見通しだった




俺は母さんに勧められて真央霊術院に入った
俺が誰かを守るために強くならなきゃ








霊術院の中でも俺は仲間がいっぱいできた
毎日のようにみんなと訓練した

毎日毎日訓練で嫌になることもあったけど、誰かを守るために必要なこと と言い聞かせ俺はどんどん強くなっていった








入学して半年で始解を習得し、それから俺は剣術などを磨いた
俺が強くなればなるほど守れる人も多くなる


伸びてきた髪の毛は、戦闘の邪魔だという理由で短く切った

いつの間にか俺は霊術院の中で有名になっていた









俺は霊術院に入ってあまり家に帰らなくなった

暇があればずっと剣を振っていた



たまに俺が家に帰ると兄貴と母さんが喜んで出迎えてくれた
お前の活躍は聞いてるよ などと誇らしげに話してくれた







そして俺は2年で霊術院を卒業することが出来た




そのことを母さんと兄貴に1番に伝えたくて家に走って帰った




母さんと兄貴の喜んだ顔が見たかったから










母さんと兄貴の喜んだ顔が見たかっただけなのに、
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