池袋少女

□02 人間嫌いな少女
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「こらぁ!だれだこんなことしたの!!」
「ふふふふっ」
「!また折原と神凪か!待ちなさい!」
「見つかっちゃったっ
逃げるよ六花」
「あいあいさぁー!」





だぁあーっしゅとイザりんと私は駆け出した。

転校してからはや1ヶ月。
この来神学園にも慣れて、とゆーか馴染みすぎています。
毎日青春を謳歌してる!




そして、お昼はママンシズりん
イザりん新羅りんで仲良くご飯。




「またなんかやらかしたのか?」
「褒めてよママン。
職員室の前にある扉を撤廃して
監獄風にアレンジしただけだよ!」
「お母さんはそんな子に育てた覚えはありません。」
「あれれー?シズちゃんそのいちごいらないの?もーらいっ(パクン」
「いぃぃざぁあやぁあぁ。
それは最後までとっておいたいちごだ。返せ!てめぇの命でその罪を償え!!」
「えーやだよぉ怖い怖いw」
「いざやぁあぁあ!!」
「あの二人を止めたらママは許します。」
「ガッテン承知ーー!!」
「がんばってねー」




ママンがお許しを下さるミッションをくれた!
新羅りんがひらひらーと手を振ってくれたので振り返す。



ではでは、秘密兵器。





「はい!静粛に!」
「「んg!!」」



喧嘩をする二人のあいだに割り込んでそれぞれの口にあるものを放り込む。


それを食べた瞬間シズりんはぱぁっと明るくなり、イザりんは青ざめ始めた。




「シズりんには私のいちごパイ。
これでいちご食べられたでしょっ
で、イザりんには罰として私の弁当の中にあった煮魚の目。」
「ぅ、うめぇ…」
「ん!げほっげほっ…六、花
俺が死んだ魚の目苦手とか、どこで」
「…カン?」
「なにそれ!」




お前の弁当は最強かよ!?
と新羅と門田は心の中で思うのだった。

まだ口の中に残る感触にうげーっと舌を出してぺっぺっとするイザりん。




「かわいーとこあるじゃん」
「ハ?」
「なんでもー」
「え、なに、今すっごく聞き捨てならない言葉を聞いた気がするんだけど」




イザりんを無視して、てててとママンのもとへ帰る。




「ママン!!」
「はいはい、よくできました。」




ナデナデと褒められてママンのお許しをいただきました。

そんな感じでなごやかなお昼タイム。
ママンの手の感触にほわわんとなってると、どこからか殺伐とした視線を感じた。





キィ…




ドアの軋む音がして見てみると、
屋上の扉から薄らとカゲが見えた。
よく見ると一人の女の子がこちらを
半開きのドアからずもぉと眺めている。




「…お前、来てたのか」




ママンの言葉に質問しようと声をだそうとした瞬間。
ものすごい勢いと共に私はすっ飛ばされました。
意味不明な状態が飲み込めず、固まる。





「「なっ!?」」




シズりんとママンは声をだして固まり、イザりんと新羅りんも拍子抜けしてる。
うん、だって私もわかんないもん。

そして床に体が叩きつけられた。




「イッタタ、なん…え。」




よく見ると左腕から血が出ていた。
あれま、よく見ると切り傷が紫色に変色してるのだが、、




「てめっ」
「シズ落ち着いて!」



私の姿を見てシズがかっとなり私の前にたち庇うようにして、その女の子を睨みつける。

その女の子はというとドタリンにしがみついてぅヴーっと唸って私を睨んできている。




「…睨み合戦は置いといてえっとぉ」
「まずは傷の手当てだね。」



どっからとりだしたのそれ。
といーたかったが、救急箱で新羅りんが手当てしてくれた。




「あー、えと、とりあえず
まず謝る。わりぃ。
ほら、お前も落ち着けって
沙闇の考えてるよーなことじゃねーから」




よしよしと、沙闇と呼ばれた少女を
なだめるママン。



「なんでドタチンが謝るわけ?」
「…とりあえず、こいつを呼んだのは俺だ。だからまー「きっにしてないよー!それよりもその子は?」…えっと、」
「まさかママンの隠し子!?」
「ひゅードタチンハレンチー」
「だからちげぇー!」
「…………………。」




沈黙する沙闇をもう一度見つめる六花。しかし睨まれるだけで、六花は口元をひきつらせた。




「こいつは湖坂沙闇、昔俺の近所に住んでて、まぁ幼馴染みみたいなもんだ。訳あって沙闇は極度の人間嫌いでこうやってオレ以外の人間には敵意しかむけねーんだ。」
「わーぉ、イザりんと真逆ー」
「なるほどねぇ、この子が湖坂沙闇さん。ドタチンたちと同じクラスで入学式からほとんど学校に来てないってゆー」
「入学式から?」
「まーな、人間の溢れる学校には来たくないんだと」
「なるほど、、ところでなんでそんな人間嫌いの沙闇さんがここに?」




私はママンにあれやこれやと質問する。それに対して興味のあるイザりんも聞いていて、治療の終わった新羅りんや落ち着きを取り戻したシズりんも話を聞いた。




「あー、それは、…おもしれー奴が来たから学校に来てみろよって俺が誘ったんだ。ぜってー気に入るからって」
「…面白い奴?」
「「「君(お前)だよ」」」
「私!?」
「あぁ、まぁーそんなわけでよんだはいーが、」




そこでなるほどと新羅りんが手をうった。



「つまり門田君の言う通り学校へきてみたら、門田君が六花のことを撫でているを目撃してしまったと、
それは吃驚仰天、慌てて六花を傷つけてしまうわけだよ。」
「なるほど、ママン愛されてる!」









「………………京平、この人達誰…」




「…あ、喋った。」
「ノミ蟲てめぇが近づくな」
「まー見てなって単細胞」
「あ゛ぁ?」
「はじめまして湖坂沙闇さん?
俺は折原臨也、好きなものは人間!
あ、シズちゃんは例外ね?
てなわけだからよろしくっ」



にこっと笑って手を差し延べるイザりん。



「…人間、好き?
フゥ゛ーーーーーー!」
「ほら折原君のせいで挑発しちゃったじゃない」
「えー俺のせー?じゃあ新羅がやってみれば?」



「はじめまして僕は岸谷新羅。
門田君と君と同じクラスなんだ。
よろしくねっ」にこにこ
「…………。」
「あ、今度はママンの後ろに引っ込んだ。」
「よろしくだそーだ。」
「「これが!?」」




ドタチンの通訳にイザりんと私は驚愕した。
よーし、こーなったら私が!
て、あれシズりんがいってる、、



「俺は平和島静雄。
まぁ…よろしく…。」

「……、…」
「こちらこそ、だそーだ。」
「「だからどこが!?」」



またしてもイザりんと突っ込む。




「よーっし、私も!

わt「なげーのはやめろよ」…ぅ、わかってるよ。」



シズりんに釘を刺されて仕切り直し。





「私は神凪六花っていーます!
…沙闇、さん?よろし、」
「ヴゥーーー!!」
「……………どうしよう、
こんなあからさまに嫌われるの初めてだからどーしたらいいかわかんない、、。」




六花が困惑してる!?
とみんな驚いた。
はてはて、この新しい子と仲良くできるのかしら?







ーー

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