池袋少女

□07 学生は勉強なり
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「イザりん明日の準備もうできた?」
《俺はもうできてるよ》
「ぎゃっ、私まだできてない」



只今自分の部屋にてベットの上でクッションを抱きしめながらイザりんと通話なう。



「それにしても明日からまた学校かぁー!たのしみだなぁ!」
《元気だねぇ》
「だって新しい1年といえば
文化祭に体育祭、2年生では修学旅行なんてゆービックイベントがあるんだよ!」
《順番にいくと、最初にあるのは
林間学校かな》
「なぬ!?それは何月に?」
《5月。》
「たのしみだー!
イザりんはいくの?」
《クスクス 六花が行くなら行くに決まってるじゃない》
「それは光栄なことで」



明日はいよいよ始業式
春休みに終止符をうち、
新しい1年間がはじまる。



ガチャッ


携帯を片手に私は共同スペースにある冷蔵庫へ飲み物をとりにいく。



「あれれ、さっきまで本読んでたけどさやりん自分の部屋に行ったのかな?」
《何飲んでるの?》
「シズりんにもらった牛乳」
《まさか君との通話中にシズちゃんの名前を聞くとは思わなかったよ》




するとさやりんの部屋からなにやら話声が聞こえた。









《ちゃんと明日学校こいよ》
「始業式が終わる頃に、行く」
《………。》
「式、クズがたくさんのなかでじっとしてなきゃだめ…むり。死んじゃう」
《まぁ、来るだけましか。》
「うん…」







「んーよく聞こえないけど、
多分ママンと電話してるっぽい」
《盗聴しといてよクスクス》
「やーだぺっ
あー、それにしてもクラス替え楽しみだな!みんな同じクラスだったらいいのに!」
《…………。》




じゃぁまた明日ねといって通話を切る。

はぁ、この一年というキャンパスにどんな色をつけていこうか楽しみだなっ





ーーー




パーーーーンッ
バチバチバチ

ドカーーーンッ




始業式の悪夢再び。
マイクから花火が飛び出し
スピーカーからもクラッカーや
カラフルな紙くず花火が飛び出す。

校長は泡を吹いて倒れて、
全校生徒の悲鳴やらが体育館中に響きわたる。




「またこりゃぁ大規模なことをしたな。」
「今回はイザりんにも手伝ってもらったんだよ!ママン褒めて!」
「ドタチンママ褒めてーw」
「はいはいよくできましたー。」
「新学年から元気だね」
「ふわぁ、」
「シズりん眠そうだね」
「まあな、」




あたりが騒ぎとかする中私達はのんびりお話をしていた。


うん。もちろんさやりんはいません。







ーーー



そのころ沙闇の部屋では。




「ふわぁ…、そろそろかな。」



体内時計でだいたいの時間を測り、
自宅で学校へ行く準備をはじめる沙闇であった。






ーーー






「やったぁー!みんなおんなじクラス!」




張り出されたクラス替え表をみて
私は飛び跳ねた。



「おー、今年もよろしくな。」
「よろしく!」




頭を掻きながらよろしくというシズりんににこりと笑って抱きついた。



「あれー?なんでシズちゃんが一緒なわけ?」
「そりゃこっちのセリフだ。
ノミ蟲がなんで同じクラスにいやがる。」
「それよりもみんな同じクラスなんてどーゆーことだ?」




ママンが首を傾げる。
確かに、去年でシズりんとイザりんが同じクラスでは学校がやばいってゆーのはわかってるはずだ。



「六花が二人と同じクラスになるのは先生たちの密かな祈りがあるように思えるよ」
「え?なんで?新羅りん」
「六花が唯一二人を止められるからだよ、」
「あーなるほど、」



でも、なんで…………あ、
ここで私は昨夜の電話を思い出した。



「ありがとうイザりん!」(抱き
「は?!」



まさかお礼を言われると思わなかったイザヤは困惑してすこし赤面して困るのだった。



「俺は何もしてないよ」
「はいはいw」




でもほんと、なんでシズちゃんが一緒なんだろうね
確かに外したはずなんだけど
※静雄はなにもしてません

ほんと、予測不可能なことをするからシズちゃんは嫌いなんだよ
※静雄はなにもしてません

※たまたまです








ーーー








「で、何この席は」




|
|
|静雄 六花 臨也
窓 |沙闇 門田 新羅
|
| _______________________
ロッカー




「素敵すぎではないか!」



なんということでしょう
喧嘩組のあいだに六花がはいり、
静雄は静かな窓際、
その後ろには沙闇で門田。
なんという安全区域。
臨也の後ろにも新羅がいる。




「ドタチン話しやすいねぇ〜」
「勘弁してくれ。」


まー、もちろんクラスメイトには遠まわしにされてるけど…


ガラララ


すると後ろのドアが空いた。



「ふわぁ…」
「さやりん!」


入ってきたのはあくびをした
さやりんだった。
手元には本があり、メガネをかけている。どーやら本を読みながら来たらしい。




「おはよー!」
「…みんな、一緒?」



私は大きく手を振った。
私達が座っている席をみるなり
さやりんは目を輝かせた。



「そーだよ!
さやりんの席はここ、窓際だよ!」
「…端っこ、後ろ…好き。」



席に座るなりさやりんは嬉しそうにした。




ガララララ

続いて先生が入ってきた。




「じゃあ、休み明けテストするぞー」



わっつ!?きいてない!



しかし、そんなのはさておきはじまってしまった。






ーーーー









答案用紙はその日の午後にかえってきた。


「みんなどーだった?、」



するとママンとシズりんはふつーと答えた。



新羅りんとイザりんは



「な!?なにこの鬼畜な点数!
君たち人類の敵!?」
「失礼しちゃうな」
「正真正銘、本当だよ」
「…さやりんは?」
「ん、」


全部平均以上


「さやりんもなんか鬼畜!」
「…そう?かな、」
「え、勉強とかしてたの?」
「…クズが学ぶものなんか知らない。テキトー…勘?」
「もっと鬼畜だよぉ!」


「え、ちょっとまて沙闇。」



ママンが静止をして、答案用紙の一点を指さした。


「なんだ?これは。」




2:富国強兵政策に基づき政府は1873年に一般から兵を徴集する令を発布した。
これが(  )である。

→けっこうつらいの



「くくっ沙闇ってばw」



イザりんは肩をふるわせた。



「テキトー加減が伺えるね。」





と!そーだった!私は問題用紙を取り出してみんなに見せた。





「ね!みてみてこれ!発見したんだ!」



image1.jpeg



「すっごい可愛いと思わない!?」
「あー、それ俺も思ったよ。」
「…ほんとだ。」



「てゆーか、六花も普通の点数じゃないか」



新羅りんが肩をすくめる。
まぁ、そうなんだけど、
必死だったからなんとかね?


「でもまて、なんかおかしいぞ」


またしてもママンが指摘する。


long long ago  → 長い長いアゴ


「六花www」
「必死だったんだもん!」
「…六花…おも、しろいw」
「ほかにもあるぞ、」


(8)有機物を出来るだけたくさん書きなさい。

→有機物有機物有機物有機物有機物有機物・・・



「ちゃっかり裏面まで書いてるよw」
「紛らわしいんだよ!!」
「ママは素直な子に生まれてきてくれてよかったよ。」
「ママン✨」
「京平、まだある。」



(2)NGOの意味を答えなさい。

日本ガンダムオタク協会




「wwwwww」
「イザりんお願いだからもーやめて!机に突っ伏さないで!!」
「ぶっ」
「シズりんまでえ!」


さやりんもママンも新羅りんも
机の上に突っ伏してしまった。


「いや!でもこれで平均並みとれたことを褒めて欲しいよ!」



そのあとみんなが回復するのに
時間がかかりました。、






ーー

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