池袋少女

□9 最強双子現る
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「ついたーーー!」



長い長いバスの旅を終えて、
私たちは目的であるとある山にやってきた。
宿泊施設もなかなか綺麗で、
うきうきする!

バスを降りてまず私達は各自、
部屋に荷物を置きに来た。





「…なんと!!」
「これはまた…」



典型的な林間学校!
二段ベットが3つ。
初めて見た二段ベット!



「ちょっと待て、6人一緒の部屋ってことか?」



ママンが顔をしかめて固まる。


「先生たちの悲願の思いが読み取れるね」



すると新羅りんが苦笑いをした。


「わざわざ一緒にしてくれたんだね!」
「いや、違うと思うよ…」
「なんでもいーけど、どーやってわかれる?」



イザりんの質問にみんながうむーと考える。
私は上がいーなぁ。



「…私は京平と同じベットがいい。」
「まーそーだよねw」
「ほーんと沙闇はドタチンのこと好きだねー」
「じゃぁ俺らはここだな」



そういってママンが一番近くの上のベットに荷物を置いた。



「え、京平…したじゃないの?」
「いや…勘弁してくれ。」
「……私上がいい。」
「上にしてやりてーが…
その、林間学校中スカートとかあるだろ。その…なんだ…(もじ」
「…ぁ/、わかった。」



……どしよ。この空間に漂う気まずい恥ずかしい空気は。
、その空気を破ったのはイザりんだった。



「じゃあ俺はここの上ねー
下が六花ね」
「わっつ?決められちゃった感じ?」



ぽかんとする私の隣のシズりんは口をパクパクさせてなにかいーたそうだった。



「静雄、我慢しよう
僕たちはこっち。」
「〜〜っ…。」



新羅りんにひきづられてとなりのベットへといった。
上に新羅りんで、下にシズりんらしい。



「てか、イザりん高いところ好きだよね」
「六花はだめなの?」
「…………や、好きで上がるけど
降りることができないね。」
「なにそれ、はじめて聞いたよ。」






ーーー





そしてーー

夜ご飯の自習のために私達は
林間学校お決まりのジャージから
私服(ラフな室内着?)に着替えた。




さて、これから夜ご飯の材料をもとめて森の中をオリエンテーションします!
先生の長ーい退屈な説明を一様耳にいれる。
なんでもほかの学校も林間学校にきているから迷惑をかけないよーにーとか、騒ぎをおこさないよーにーとか、やたらとこっちを見て言うんですけど先生。



「では各自解散。」



長い話が終わり開放された。

オリエンテーションでは一班
ふたてに別れて行動をする。

私たちのグループは言わずもがな
3対3に別れる。



「じゃぁどー決めよっか。」



お決まりのぐとぱーをすると、

静雄と門田と新羅
臨也と沙闇と六花

となった。



んん?なぜかまたシズりんが不服そうな顔をしている。



「じゃぁそれぞれ担当の食材忘れないよーにねー」



新羅りんがひらひらと3人に手を振る。



ぽすっ


ママンがさやりんの頭を撫でる。


「怪我すんじゃねーぞ」
「うんっ。京平も気をつけてね」


あ、そか、二人が離れるのはじめてだな。
それに比べて…
じとーととなりのイザりんを見る。



「(にこぉ」
「…………。」


かなりの確率でイザりん私のとこにいるんだよねー。
イカサマしてるのでは、、
まーいーや!!
考えるのがめんどくさい!




そして、私達はま逆の方向へ歩き出した。
するとイザりんが少し大きな声で言った。



「肉!肉忘れないでねドタチン
あとー、ついでにシズちゃんは
森で遭難しちゃって〜」
「あ゛ぁぁ?!」



「もーいくよイザりんっ
さやりん地図持ってる?」
「うん。」






そして私達は緑の中へ消えていった。





ーーー




六花たち。

私たちは順調に食材をゲットしていた。しゃがいもに人参に、あとは



「お米か」
「お米は、ここの道をたどって
川の方へでてそこを沿っていくと」
「なるほどっさやりんありがと!」



二人で地図を見て道を確かめる。
さやりんもうっすらと笑っていて可愛い。さやりんてマスコットみたい。



「ます、こっと?」
「あれ?口に出てた?」
「ねー六花ー」
「なに、イザりん」
「…退屈なんだよねぇ」
「…あらま、」
「………」



うーんと顎に手を当てて考えるイザりん。さやりんもなにかと思い
顔だけ後ろへ振り返る。



「六花キスでもしよっk」



それを最後まで言うまでもなく、
さやりんがカッターをイザりんに突きつけてそれをナイフでイザりんが防いでいた。



「やだなぁ沙闇ってば、
冗談だよ」
「………………」
「あ、えと、とりあえず物騒だからそれをしまおうか。」




するとさやりんは袖なしパーカーの
イザりんは黒いパーカーのポケットにしまった。



「まったく、あぶな「わークル姉そっちにいったぁ!」」
「…………………………。」


お?
なんとなく聞こえた声の方をむくと
川で二人の小学生くらいの女の子が魚を捕まえよーと格闘していた。



「……………あいつら…」
「ん?なんか言った?イザりん」



その理由を聞こうとすると
さっきの女の子二人がこっちに気づき声をあげた。



「あれ!!?イザ兄じゃん!
なんでなんでー!
なんでここにいるのー?!」
「何(なんで)」



え、え!?
知り合い!?、て、
まさか。



「まさかイザりん、前言ってた
双子の妹って…あの子達?」



あからさまに、げぇと顔を引きつらせているイザりんを見ればすぐにわかった。



二人は川からでるとこちらにてててとやってきた。



「なんでここにいるのー!!」
「九瑠璃、舞流、
お前らこそなんでここに」
「私達は林間学校でここにきてたんだよー!三泊四日で今日が三日目!
クル姉とラブラブな魚とりをしてたの!!」
「楽」
「そこまで聞いてない、」




私とさやりんはぽかーんと眺めていた。すると、二人が私とさやりんに気づきジロジロとただ見てきた。


じーーーーーー

「えっ、えと…」
「…………………。」


「……お前ら、いい加減に、」
「お姉さんイザ兄の何?」


とても興味津々な目でこちらをみてくる2人?
なぜ私!?


「私は…、臨也の彼z(スパンッ!
ッ!たぁあーー!」



いつのまにやら、さやりんから奪った地図で私の後頭部をすっぱたいたイザりん。



「今本気でぶったでしょ!!」
「ややこしくなるよーなこというからでしょ」



そういったイザりんは死んでもそのセリフをいわせまいという目をしていた。
や、どんだけ苦手なのよ妹たち。
こんな可愛いのに。

そんなやりとりをよそに
二人の前にしゃがみこんでさやりんが声をかけた。
どうやら人間嫌いは発動しなかったらしい。



「臨也の妹さん?、
私は、湖坂沙闇。臨也の数少ないお友達。よろしくね」
「沙闇一言多い。」
「うっそイザ兄のお友達!?
え!かわいーーー!」
「好」
「わ!告ってる!」


よくしゃべるメガネの三つ編みの子が舞流ちゃん(妹)で、無口方が九瑠璃(姉)みたい。



「お姉さんは?名前!」
「私?私は神凪六花
同じく臨也の(じーーー←臨也)
…友達だよ」
「えーつまんない!
絶対彼女だよね!?ね!」
「教!」



わーわーと私の周りを回る二人。
あ、どーしよーかわいい。
それからしばらく二人は私とさやりんから離れることなく一緒に遊んだ。
すっかり懐いてくれてすっごく可愛かった!



遊びに夢中になってしまい、そろそろお米をとって帰らないとやばい時間になってしまった、



「ごめんね、そろそろ私たちいかないと」
「…また、遊ぼうね」
「えー!」
「残(ざんねん)」
「六花姉もさや姉も彼氏に困ったら私のところにきてね!私はいつでも歓迎だから!」
「ありがとうw」
「うん」




ばいばいといって別れた。
最後に可愛すぎたので二人のほっぺにちゅーしておいた。



「愛の接吻!?ギガント萌えるんですけど!」
「嬉!好!」


そうして九瑠璃舞流からも
私と沙闇はほっぺちゅーのお返しをもらった。




道のむこうに消えていく二人に手を振って、くるりん まいるりんは消えていった。




嵐が過ぎ去ったよーな感じだった。


その帰り道、




「イザりんそんなに妹たちのこと苦手なの?」
「…あんなに可愛いのに」
「どこが…、シズちゃんの次に苦手だよ」
「まさか口喧嘩したら負けるとか?」
「………………。」
「え、ほんとだった?、」
「…ざまぁ、」



めずらしくさやりんが吹き出して笑ってしまった。



「うるさいな…、
も、早く行くよ!」
「あ、待ってイザりん!」
「待って、」



私とさやりんは先を歩き出すイザりんの後を追いかけるのだった。







ーーー






「………あいつら、おせーな。」
「何かあったのかなぁ?」
「…………………………。」
「静雄、そろそろ機嫌なおしたら?」
「……………。」
「…おせーな。」





材料を揃えた門田と新羅と静雄は
集合場所である外の調理場で3人の帰りをまっているのだった。





ーー

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