月と星の恋

□0 傷の少女達
1ページ/2ページ



心にキズをおった少女が2人‥‥

ツキノ芸能プロダクション
その芸能事務所に偶然彼女達は
保護された。

その理由は人が怖くて拒絶した
ふたりが唯一心を開いた存在がいたからだった。

そんな2人の少女はその心を開いた男2人に
面倒を見てもらうことになった。
ふたりは兄のようにしたったのだった。

黒月大、月城奏、
熱血な兄貴分の黒月は声を失った少女を、
穏やかな月城は目が見えない少女を、
それぞれうけもった。

声を失った少女は音楽を作り出すことで
少しプラスの感情を取り戻し、
普段の心細そうな感じとは真逆に
明るい綺麗な楽曲を作り出していった。
時に切なく、悲しい、だけどあたたかい
そんな曲は周りを魅了させていった。

目が見えない少女は固く閉じた瞼に
頭を抱えていた。
視力はあるのに瞼が固く閉じて自力では
あけられない、他人にこじ開けられそうになると
恐怖で耐えられなかった。
そんな光が見えない彼女な(点字)というもので
いろんな詩をかきはじめた。
恋の詩。青空の詩。友情の詩。
見えない中、聞こえるいろんな声に耳を傾けて想像したのだ。
そんな詩も魅了されていき、、、

2人に転機がおとずれた。
ツキノ芸能プロダクションの社長の命令によって
とある新人アイドル2組の作詞作曲をすることになったのだ。


楽曲作詞を提供してしばらくたったあと
その2組のアイドルが住むツキノ寮で共同生活をおくることになった。
理由は後々知らされるらしい‥‥


高校生になる二人の少女。
不安なまま新しい運命の1年が
今、はじまろうとしていた。





「苺愛、準備はいいか?」
『‥‥ぅん、‥‥大兄、
やっぱり無理だよぉ』


iPhoneに文字を打ち込んで不安そうにその画面を黒月大にみせる少女、星咲苺愛。(ほしさき もあ)


「足元、段差あるからきをつけてね藍媛」
「大丈夫、きぃつける」

落ち着いた声で返事を返す瞳を閉じた少女星菜藍媛。(ほしな あいひ)彼女は見えなくても周りを把握しているようだった。



そして彼らの前にそびえたつ立派な建物。
ツキノ寮。
ツキノ芸能プロダクションに所属する
数多くの芸能人たちが暮らしている。

そこの二階、三階と例のアイドルグループがつかっているらしく彼女達はそれぞれそのかいに振り当てられた。


「ツキノ寮に入る前に軽く説明しておくね。
2人にはこれから僕と黒月のマネージャー業を手伝ってもらう"付き人"をやってもらいます。
作詞を担当してる藍媛ちゃんは僕が担当してる
Six Gravity。作曲を担当してる苺愛ちゃんは
黒月が担当してるProcellarumを。」
「‥‥付き人って‥‥おもに何をしたらええの?」
『‥‥男の人が‥‥いっぱいだし、不安』
「グラビもプロセラも仕事が増えてきてる。
よって俺達ではフォローできない周りの世話
をしてやってほしい。仕事先についていって
スケジュールの管理とかタクシーを用意したりとか主に雑用をな。」


コミュニケーション能力皆無の二人にとっては
無理難題だった。かれこれ何年かは2人によって
大事にされていたため外部との接触も最低限のもので実質箱入り娘だった。


「じゃ、俺達はここまでだから
あとは頼んだぞ」
「二人ともがんばってね」
『やだよぉ‥‥大兄ー』
「ちょ、奏?」


そしてふたりは車に乗って行ってしまった。

ぽつりと残された2人。
背後にそびえ立つ大きなツキノ寮を見て
絶望てきな顔をした。


『藍媛ちゃん‥‥もぉ私かえるぅ』ぐすん


ウルウルとして画面を見せながら
裾をつかむ苺愛。
帰ると言ってもここからどう帰ればいいのか道もわからないためどうしようもない。
意を決した藍媛はあきらめて中に入ることにした。


「ここまで来たら行くしかないな、
苺愛怖いならウチの後ろに隠れときぃ」
『う、うんん』


どうとでもなれと思いつつ
冷汗をかきながら扉をあけるのだった。



ーーー



設定

苺愛、藍媛 高校1年生
年少組高校一年生
年中組高校2年生
年長組高校3年生
海は何でも屋さん

ツキノ寮にいるペットたちは全員いる

オリジナル設定です!
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ