月と星の恋

□1 星と月の出会い
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ツキノ寮の二階の共同スペースでは
男子12人が揃っていた。


「駆まだか?まだか?!」
「あーもー押すなって恋」
「涙っ二人の女の子どんな子達だろーな!」
「いっくん、えっと‥‥」
駆&恋「「気になるよね!」」
「う、うん。気になる?」
「みんな、あんまり扉の前で待ち構えてると
来た時にびっくりさせちゃうよ」
「そんなこといって夜だってきになってんだろー?女の子はみーんな可愛いからなっ。
どんな子が来ても俺は平等に可愛がるよ」キラン☆
「あははっみんなすごい盛り上がりだね
てゆーかここにみんなが集まってお出迎えってだけで驚かせそうだけど‥‥」
「葵も待ってるじゃん
俺も楽しみだなぁ〜」
「お前らあんまり騒ぎすぎるな
驚かせたらどうする」
「ふふっほらほらみんな始がこういってるんだからアイアンクローくらわされないようにねー」
「春‥‥お前な、」
「お前はマイペースだな、隼
優雅にお茶なんてして」
「いやぁ?これでも心の底から踊りたいくらい
とーってもワクワクしてるんだよ?
ね、始」
「しるかっ隼」


グラビ、プロセラ2組そろってわくわく
そわそわしていたのだった。




ーー


一方二階まで上がってきた女子2人。
一つ息はいたあとツキノ寮の扉に
てをかけた藍媛
なかに入ったら二階の共同スペースの扉を開けるようにいわれていたためである。


「‥‥あけるよ?」
『うん〜』半泣き


そして扉を開けた。


ガチャ


そしてすっと覗いた後すぐさま閉じてしまった。

扉の向こうでみんなが驚かせてしまったのかと
青くなったり冷汗をかいていた。



『‥‥む、むりぃ〜』
「どないしたん苺愛、」


隙間から覗いた苺愛は今にも泣きそうな顔をしていた。


『みんなこっち見てたっ
恥ずかしい、怖い、無理だよぉ』
「ん〜ウチには見えへんしー、
えーい行ってしまお!」
『えええええ!』


ガチャ



「こんにちわぁ」


にこやかに入ってきた藍媛と後ろに隠れてはいってきた苺愛。
するとぐいっと何人かの男子が迫ってきた。


「はじめましてー!俺は如月恋!
恋くんでーっす!おやっ後ろに隠れているのは
どちら様かなぁー?」
「俺は師走駆!あだ名はかけるんっていうんだよ!お名前は?!」
「君たち可愛いねっお兄さんは葉月陽っていいます。仲良くしようね(チュッ」投げキッス


シーーーーン

完全に静まり返ってしまった。
目の前の藍媛と苺愛はあまりの気迫に
半泣き状態だった。


「おーまーえーらーなー」
「「あだだだだだだっ」」


すかさず始が駆と恋にアイアンクローをくらわす。


「もー陽怖がらせちゃだめだってば」
「おっかしーなー
いつもならこれで仲良くなれるんだけど」


夜がとめにはいった。
すると葵がたまたま前にいた藍媛に声をかけた。


「ごめんね、怖がらせて。
本当はみんな優しい人たちだから‥‥
大丈夫?平気かな?」


心地よい優しい声に緊張がとけた
藍媛はこくりとうなづいた。

そしてどこからかもってきたイチゴ牛乳を手に
新が藍媛の後ろにいる苺愛にむかって話しかけた。


「お嬢さーん、ここに美味しい美味しい
イチゴ牛乳がありますよー。
お兄さんと、一緒に飲もっか?」
「や、新そんなんじゃ絶対こないって」


恋がすかさずツッコミをいれる。
気にせずしゃがんでほーらほーらと
ほんわか笑いながらイチゴ牛乳を見せる新。

すると、じーっと隠れて見ていた苺愛が
じりじりっと藍媛の後ろからでてきて
新の方へゆっくり歩いていった。


みんなの心の叫び(き、きたーーーーーー!?)


最終的にイチゴ牛乳をもらいおいしく飲みはじめた苺愛。その頭をなでなでとなでる新。

ここまででみんな気づいていた。
何故か藍媛が瞳を開かないこと、
苺愛が一切声を発しないこと。

そして一段落ついたところで
自己紹介にはいった。



「奏の義理の妹にあたる星菜藍媛いいます。
Six Gravityの付き人をすることになりました。
大阪の聖カナリア学院の1年です。
お察しかとは思いますが、ウチは目が見えへんの
視力はあるんやけど‥‥瞼があかなくて。
でも周りの状況は見えなくても障害物や
人がおるっていうのはわかります。
作詞を担当させてもらってますよろしゅう。」


その後ぺこりとお辞儀をした。
そして喋れない苺愛の分も代弁した。


「で、こっちがProcellarumの付き人を
することになった。星咲苺愛。
大の義理の妹で、同じ聖カナリア学院の1年です。
失声症わずらってて精神的なもので
喋れないんや、
作曲担当してる極度の恥ずかしがり屋で
怖がりな子です。普段はiPhoneに文字打ち込んで
会話をしてるんや」
『よ、よろしくお願いします』ぺこり


あらかじめ障害のことはマネージャー2人から聞いていたため驚く事は無かった。
あたたかくむかえてくれて各自自己紹介してくれた。



「Six Gravityのリーダー睦月始、高校3年だ。
よろしく。」
「俺は弥生春っていいます。
Six Gravityの三月担当で同じ高3です。よろしく」
「卯月新でーす
グラビの四月担当で歳は高校2年
よろしくー」
「皐月葵です。
えっと、Six Gravityの五月担当で新と
幼馴染の同級生です。
よろしく」
「あらためまして如月恋です!
歳は同じだからタメとかなしで!
さっきは怖がらせちゃってごめんね、
Six Gravityの二月担当よろしく!」
「さっきは驚かせてごめんね
俺は師走駆。Six Gravityの12月を担当してて
年齢も同じだからよろしくね!」


Six Gravityの紹介が終わったところで
1度二人ともよろしくとお辞儀をした後
今度はProcellarumの紹介に入った。


「Procellarumのリーダー11月担当の
白き魔王様、霜月隼だよ。
高校3年生、よろしくっ」
「みんなのお兄さん文月海だ。
海兄って呼んでくれていいからなっ
Procellarumの7月担当で隼たちより1個上だ。
よろしく。」
「さっきは怖がらせちゃって怖がらせちゃってごめんね。二人があまりにも可愛かったもんだからついね、プロセラの八月担当高校2年の葉月陽だよ。
よろしくっ」
「微妙にやりづらい‥‥
ぷ、Procellarum9月担当高校2年生
長月夜です。よ、よろしく」
「Procellarum10月担当神無月郁です!
同じ高校一年だからよろしく!」
「Procellarum6月担当、水無月涙
高校入ってないけど同い年だから‥‥
よろしく。」


そして二人ともまたおじぎをするのだった。



ーーー


そのころ車を走らせている黒月と月城は‥‥


「大丈夫だったかなぁ
二人だけにしちゃって、」
「大丈夫だろ。あいつらがいるんだし
それに、あそこで俺達がいたら
意味が無いだろ」


実は障害のある二人の社会復帰をかねた
トレーニングも含め彼らの住むツキノ寮に
引っ越させて付き人にさせたのだ。

彼らと触れ合い身近で音楽と触れ合うことで
また眩しい光を取り戻し、綺麗な声がだせるように‥‥

そんな淡い願いを胸にやどして
二人のお兄さんは心を鬼にしたのだ。


「みんないい子だし、大丈夫だね」
「頼んだぞって言ったしな。」


そんな会話をして妹たちの健闘を祈るのだった。



ーーー


おまけ

それぞれの現在の印象

藍媛、苺愛

隼→白い悪魔さん 、白い紅茶の人
海→海兄さん 、海兄さん
陽→チャラゲナウ、チャラゲナウ
夜→優しそう、おつきさま
郁→めっちゃ元気、元気すぎて‥‥
涙→話しやすそう、話してみようかな

始→アイアンクロー、アイアンクロー
春→にこにこ、メガネ
新→猫、イチゴ牛乳
葵→優しい人、眩しい
恋→ピンク、ピンク
駆→小さい、周りより小さくて話しやすそう


あれ?!てなる表記もあるけど、
悪い印象を受けてる訳では無いです!
怖がりなだけでこれから
砕けていく‥‥予定です!

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