月と星の恋

□8 スペシャルドラマ"四龍をすべるもの"
1ページ/1ページ




日曜スペシャルドラマ
"四龍をすべるもの"

内容は国を追われた姫と従者が、伝説の
四龍の力を持つ青年4人とその巫女と天女をつれて旅をして国を救うという話。


今回はその外伝、
巫女と天女がダブルヒロインをつとめる漫画
"四龍をすべるもの"がドラマ化決定した。



そして今回、四龍役に抜擢したのが
グラビの葵と新、プロセラの陽と夜である。




今日はその顔合わせで4人と付き人として
苺愛と藍媛が待機していた。



「今日は他の主演さんたちと監督さん、
原作者さんとメイクさんとの顔合わせですっ」
「それで、これからの予定や方向性を
話し合うって感じやんな」



説明をする2人。
しかし夜と葵は緊張でうーっと汗をかいていた。


「どーしよぉ大丈夫かなー」
「真っ青になりすぎだぞ葵〜
もう少し肩の力を抜いたらどうだ?
すぅーっと」
「あははっ新くんのいうとおり
力抜いて深呼吸してみてくださいっ」
「すーはー、苺愛ちゃんと新は相変わらずだね」
「あー心臓が飛び出そう」
「夜、飛び出たら拾ってやるからなー」
「飛び出たらあかんと思う‥‥」


すると部屋の扉が開き、監督たちがはいってきた。そして監督さんから挨拶していき、
他の主演の人達が挨拶して、メイクさんの女性と原作者さんの少女が前へ出てきた。


「はじめまして!"四龍をすべるもの"の原作者の
朝日奈琛架です。今回は宜しくお願いします。」
「メイクを担当させていただく、
朝日奈詩音です。ふふっ作者の琛架の
お姉さんです。よろしくお願いします」


かなりの美少女と美人さんに驚きながらも
それぞれ自己紹介をした。
白龍キジャ役皐月葵、青龍シンア役卯月新、
緑龍ジェハ役葉月陽、黄龍ゼノ役長月夜
の順に挨拶をしていき、


「Six Gravityの付き人の星菜藍媛です。」
「Procellarumの付き人の星咲苺愛です。」

1通り自己紹介したところで、一度休憩がはさまれることとなった。
監督たちが部屋を出ていく中、室内には
陽たち4人と苺愛、藍媛。そして
朝日奈姉妹が残った。
そして静寂が続くなか、口を開いたのは琛架だった。


「生で見ても4人ともとってもかっこいいんだね
ふふっ実は君たちに演じてもらえないかって
希望を出してたの!」
「え!それはありがとうございます」

葵が返事をしてそのほかの3人も
ありがとうございますっという。


「ふふっそんな緊張しなくてもいいのよ
せっかくなんだもの、楽しくやりましょう?」
「しおねーの言う通り!
それに、新くんたち私とタメなんだから
敬語とかいらないからね?」


そして緊張がとけたところで、
琛架がにこっと笑いながらまだぎこちない
藍媛と苺愛に声をかけた。


「ねえねえ!」
「「はい!」」
「そんなびっくりしないで!
二人とも、昔アイドルしてた"spica"だよね?」
「え、はいそうですっ」
「わかったんですか?」
「わかるもなにも私と琛架大ファンだったもの
部屋に入ってきた瞬間、わかったわ」


詩音も会話に参加して、
二人でよくspicaの振り付けを真似していたことを
あかした。
琛架は嬉しさがとまらず苺愛と藍媛に
だきつく。



「会えて嬉しい!はぅー
2人ともかーいー!」
「こっちこそあえて光栄ですっ
漫画いつも読んでます!」
「う、ウチも読んでます!
詩音さんもメイク術で雑誌にのってますよね」


すっかりうちとけた藍媛と苺愛に
陽たちは安心したように微笑む。
すると、何かを感じた琛架が前にのりだす。


「で!で?誰が誰を好きなの?
見た感じ葵くんと夜くんは藍媛ちゃんに惹かれてる?!陽くんと新くんは苺愛ちゃんが好きみたいだね!うん!これはいいネタになる!」
「あはは、ごめんね
琛架は漫画のネタを見つけるとこうなのよ」

暴走してネタ帳にメモをはじめる琛架に
口をポカーンとあけるみんなに詩音が
フォローをいれる。


「す?!へ!?」
「ち、ちがいますー!」


葵と夜は恥ずかしそうに訂正するが、
暴走した彼女には届かなかった。

そんな感じで初日の挨拶は終わったのだった。



ーーー


あれから撮影は順調にすすみ、
撮影最終日になった。
今回はクライマックスの撮影、
現場にも緊張が走っていた。


「やぁ、いいねぇ彼ら。
役にはまってるよ」
「ありがとうございますっ」
「ウチもそうおもうんよ」


監督と話をする苺愛と藍媛。
そしてそこに朝日奈姉妹もやってきた。


「やっぱりあの4人に指名して
正解だったなぁ。
あそこにほんとに四龍がいるみたいだもん」
「琛架ちゃんが指名してくれたおかげです!」
「そんな、この結果はあの4人と
それをサポートする苺愛ちゃんたちのおかげだよ」
「メイクしながらずーっと台本とにらめっこしてたのよ、ふふっ」
「そうだったんだ!ウチも移動中とかに見てるのは知ってたんやけど」


そしてドラマ撮影は無事におわり、
残すはグラビア撮影だけとなった。
そのままスタジオへ移動して、軽くメイク直しを
して撮影へとはいる。


「撮影も順調やし、早く終わりそうやねー」
「すごいね!みんな」
「ねぇ藍媛ちゃんに苺愛ちゃん」


すみで撮影を眺めいると、
監督との話し合いを終えた琛架がやってきた。



「ちょっと2人ともいーかなぁ?♡」
「へ?」
「は、はぃ?」
「2人ともちょーっとこっちにきてねぇ♡」


すると突然後ろに現れた詩音により
肩を押されてどこかへとつれていかれたのだった。


ーーー


「ふぅ終わったねー」
「あぁー仮面が蒸れたー」

葵の横に腰掛けた新は青龍のお面を
とり顔をこする。
すると陽と夜もやってきた。

「葵ちゃんのその龍の手よく出来てるね」
「俺もそう思う!」
「夜、ゼノ語ぬけてねぇ‥‥」
「‥‥ぁ、」
「ふっふっふっかーいーね君たちは」
「「っ!」」

突然現れた琛架はあっちあっちと指を指す。
そこにはひらひらと手を振る詩音。
そのうしろは着替え室があり、そのカーテンを
開けた。

「「「「!!?」」」」


そこには今回のドラマでヒロインの
巫女リムと天女スウの衣装に身を包んだ
苺愛と藍媛の姿があった。
衣装だけ借りたのか、ウィッグはしておらず
自身の髪をそれっぽくアレンジされており
メイクもされていた。
本人達は恥ずかしそうにしていた。

「‥‥み、見ないでくださぃ〜」
「も、苺愛ちゃん目線こっち!」
「写真とらないでください陽くん!」
「公式でカップリングされてる青龍と
巫女。うん。苺愛ツーショットとろう。」
「新くんまで、なんでですかぁ〜!」
「カップリング成立するからに決まってる」
「ひぇ〜」


そして藍媛の方はというと、
新が写真を撮っていたため
自分たちも一緒にとろうとしていた。


「ゼノ役の夜がそっちに立って、
俺がここにたつから藍媛ここにおいでっ」
「ウ、ウチはやっぱり‥‥」
「だぁめっ。せっかく可愛いんだから、ね?」
「!?」


葵王子炸裂で結局3人で写真を撮った。


その様子に満足げな朝日奈姉妹。

「はぅー!みんなかーいーよー!
すっごく似合ってる!」
「せっかくだから、みんなで写真とりましよっ」


スタッフさんにお願いしてみんなで並んだところを撮影してもらった。




その後放送されたドラマは高視聴率を獲得し
たのだった。


ーーー

あとがき

読んでくださってありがとうございます!
新くんとかみんな喋り方おかしい気が‥‥、崩壊しないように頑張ります。

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ