黒子のバスケ

□だてまさむねー[ちっこいの]
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元々母親同士が仲良かった事もあり、そのちっこいのはよく家に遊びに来ていた。
なんでも妹が生まれそうとかなんとかで、こいつを構ってらんないんだと。
…正直、知るかってんだ。


「じゅんにぃ、これはー?」

何気に可愛いから許すけど。

「それは伊達政宗な」

「だて、まさむねー」

俊がつん、と政宗に触れた瞬間。
ぼてっ。
片足が落ちた。

「っ!!!!?!?」

「いや驚きすぎだろ」

それは組み立て式の比較的安いフィギュアだったので片足が落ちるのは仕方ないが。
それに対してこのちっこいのの反応は悲鳴こそ無いものの、酷かった…いや、可愛かった。

ベッドを背に床に座ってた俺の胸元に顔を埋め、恐る恐る例の政宗をちらりと見やる。
小さな背中をぽんぽんとあやしながら、政宗の足を元に戻した。

「大丈夫、だーいじょうぶ。な?」

「ん…でもあし、あし…ぼとって…!!」

余程ショックだったんだろうな。
それ以来、俊が俺の部屋の武将フィギュアに触れる事はなかった。





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