デートアライブ〜守る為に俺は転生した〜
□三話めっ!
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【来禅高校】
「俺は二年四組か」
「五河護」
「ん?誰だ。」
俺だろうな、てか俺以外いないだろうしな
「覚えていないの?」
知ってるけど、覚えてないふりした方が良いよな原作的に
「............う」
「そう」
落胆の表情もないのか、自分の席に帰っていった。
「まぁ、いっかねぇ」
憑依みたいな形だからどこであったのか分からないな。
「とうっ!!」
「よっと」
「やっぱ、すごいよなお前。死角からやってんのに」
「勘だよ、勘」
俺の友人の殿町宏人は、同じクラスであったことを喜ぶより先に、ワックスで逆立てられた髪と筋肉質の身体を誇示するように、腕を組み軽く身をそらしながら笑った。
「それで、いつの間に鳶一と仲良くなりやがったんだ、ええ?」
「鳶一......?誰だそれ」
「とぼけんなって。今の今まで楽しくお話ししてたじゃねぇか」
言いながら殿町が顎をしゃくて窓際の席をさした。少女は、俺の視線に気づいたのか書面から目をはずしこちらに向けてきた。
「あぁ、さっきのやつか」
そう言って、俺は目線を外した。それに反して殿町は馴れ馴れしく笑って手を振っていた。
「..............................」
鳶一は別段何も反応を示さず手元の本に視線を戻した
「ほらみろ、あの調子だ。うちの女子の中でも最高難易度、永久凍土とか米ソ冷戦とまで呼ばれてるんだぞ。一体どうやって取り入ったんだよ。」
「何の話だ?」
「お前、本当に知らないのか?」
「前のクラスの時にあんな子いったけ?」
「鳶一だよ、鳶一折紙。ウチの高校が誇る超天才。聞いたことないか?」
「聞いたことはあるが、へーアイツなんだ」
「それだけじゃなくて、体育の成績もダントツ、ついでに美人だ。去年の〈恋人にしたい女子ランキング・ベスト13〉でも第三位だぜ?見てないのか?」
「見てないが、何故13っていう中途半端な数字なんだ」
「主催の女子が13位だったんだ」
そこまでして入りたいか。
「ちなみに『恋人にしたい男子ランキング』
はベスト358まで発表されたぞ」
「多っ!!下位はワーストランキングに近いじゃないか。それ、主催者決定なのか?」
「あぁ、往生際悪いよな」
「んで、お前は?」
「俺か?358位だが」
「主催者お前かよ!理由は、悲しくなりそうだからいいわ」
「五河、お前は匿名希望から一票入って52位だ。」
「反応しづらっ!!」
「他の理由は『女子に興味なさそう』『ホモぽっい』『私達より可愛いから』だったが」
「それは、聞きたくなかった!!それにちゃんと女子にも興味あるわ!!あとかわいいとか嬉しくねェ!!」
「まぁ、落ち着けって。『腐女子が選んだ校内ベストカップル』では、俺とセットでベスト2にランクインしてるぞ」
「これっぽっちも嬉しくない!!!!!!!!」
1位のカップルが気になった。誰なんだ。だが、聞いたら何かを失いそうだ。
「兎に角、校内一有名人って言っても過言じゃないわけだ。五河くんの無知ぶりにさすがの殿町さんもびっくりだー!」
「それは、何のキャラだよ」
「先生来たから戻るわ」