記念話&短編

□雪幽霊と守護霊
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【五河宅】

「琴理、少し出掛けてくるよ。」
「幻想郷なら連れて行きなさい」
「違うからダメ。」
「じゃ、お土産よろしくね」
「買う暇あったらね。」
「分かったわよ」
「それじゃ行ってくる。」
「いってらしゃい」

【?????】

「と、着いたっと。何か幽霊の気配が町中からする。とりあえず町の奥が濃いからそっち行ってみるか。」

そう思い町の奥へと歩き出した
暫くして町の奥に着いたんだが......その光景をみてまず思ったのが

「なんだこれ...。」

だった。
だけどそう思うのもしょうがないと思う...住宅の壁やアスファルトはひび割れガラスは割れていたりと荒れ放題だ

「少し過去を視ながら散策するか......。」

過去を視ていくと何故こうなったのか分かった。11年は遡ったが......。
一つ目はこの町は元々二つの町が統合してできたこと。
二つ目は片方の町のカスガという役目の人達が邪魔でパーティーの時にホテルごと爆破しこちらがわを棄てたいうこと。
三つ目はまだその時のカスガの生き残りがいるということ。
の大まかな三つだけ。
さて、一番気配の濃いホテルに着いたし入ってみるか......。誰かいるかね?

「やっぱり荒れてるだけあって扉の立て付け悪いな」

ホテルの中に入ってすぐ人の気配がしたから二階に上がろうとしたら

「そこから動くな!」

と、剣をこちらに向けながら叫ばれた。しかも前から

「わかった。観光しに来ただけだから。俺の名前は五河護。君達の名前は?」
「誰が教えるか......」

それゃそうだわな。自分で言ってて馬鹿じゃねって思ったもん。

「まぁ、いいよ。自分で視るから」
「視る《・・》?」

へ〜少年の方が生き残りで少女の方が元幽霊憑きか......。なかなか面白い体験してるね。

「君が河野初雪で貴女が小坂井綾っていうのか。なかなか面白い体験して来てるね。」
「俺たちの名前言ってないのになんで分かる?」
「俺の能力でちょっと過去を視ただけだよ。河野君、幽霊封じの陣を無力化する力をあげるよ。条件は君がいい結果を出すって事だけど。」
「なんで、君は初対面の人に力をかすんだい?」
「自分の行動理念からかな。後は河野君の過去が過去だからだよ 。」

そういいながら能力で陣の無力化の術式を創り河野君に埋め込んだ

「これであの陣は無力化できるよ。」
「助かる」
「これ以上はなにもしないけど見せて貰うよ。君の戦いを...。本来なら復讐を辞める様言うんだけど言っても聞かないだろ?君は...。」
「あぁ、聞かない。桜とランを生き返らすんだ」
「一つ言っておくよ、幽霊の王《ゴーストチャイルド》。幽霊は死んだら生き返らない。消えたらそこまでだ。」
「やってみなくちゃわからないだろ!」
「だが、これが世の理で現実だ。それで好きな子まで失ったら意味がない。」
「それでも、俺は復讐して桜とランを生き返らすんだ」
「やってみるがいい。想いは何よりも強いからな。」
「やってやるよ!」

唐突に遠くから音楽が聴こえてきた

「来るんじゃないのかい?準備した方がいいよ。」
「あぁ、わかってる。だけどもう来てると思う。あいつらのことだから」
「友達かい?」
「あぁ。」
「まぁ、頑張りなよ。」
「わかってる。絶対復讐しなきゃならないんだ俺は......」

さて、どうなるかね。あ、今俺はスキマの中にいるぞ。始まった、観戦しよ。
何か相手が焦ってるんだか...陣が効かないだけで『バニッシュ』って言いながら斬れば祓えんのに。
まぁ、立て籠りするのもしょうがないか......2対5でよく一時間も立ち回れたよ...。何か奇襲受けてるし...。はぁ!?町長がわざわざくるか!?しかもやることを見守りにとかアホしか言い様がない......
おいおい、パーティーにクラッカーは必要だが爆破すんのかよ!?結局小坂井さんごと逝ったな......逃げろって言われたのにそいとげるとか言って一緒に死んだな......。まぁ、想いも強いし小さな退治者の奴等見たいに何度も繰り返す世界でも創るか何かするんじゃないかな...
まぁ

「逢えたらまた逢おうぜ初雪君に小坂井さん」

そういいながら俺は元の世界に戻った

Ps. お土産忘れてて琴理に怒られた。理不尽だ......。おれ、買えないかもって言っておいたのに......。

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