真剣恋に転生者がINしたら! S版

□計画と転入生 1-2
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「まず、3年生、3-Sにひとりはいるぞぃ」
「ほう。私のクラスか…物好きもいるものだな」
「なんだSクラスか。私たちFにはこないのかー」
「残念で候。しかしこの時期にSとは、ずいぶんな学力で候」
「それでは葉桜清楚<はざくらせいそ>、挨拶せい」

鉄心の声とともに、女の子が一人前に出た
そのままゆっくりと壇上にあがっていく

「…これはこれは…なんという清楚な立ち振る舞い」

男子達からは、ほっーというため息が漏れた

「こんにちは、はじめまして。葉桜清楚です。皆さんとお会いするのを、楽しみにしてました。これからも、よろしくお願いします」

ふわりと、挨拶した後に男子達の歓声が巻き起こった

「やべっ、名前からして清楚すぎるんですけど!」
「なんか文学少女ってイメージだね!いい感じ!」

モロよ、何がいい感じなんだよ。まぁ名前からしたらあってるけど頭につけてる花からして多分あの英雄だろうな。確定はできないけど…。

「すっげぇ!宴にグッズ出したら価値は間違いなくSRだぞ」
「なんだよカワユイのにSクラスとか…Fに来てくれー」

…一部の女子からの歓声もあがっていた

「あーあ、皆色めきたっちまって…ま、無理もなぇか」
「ハイハーイ、気持ちは分かるけどしずかにネ!!」
「学長、質問がありまーす!!」
「全校の前で大胆な奴じゃのう。いうてみぃ」
「(確かに…彼女には大きな謎が一つある)」

育郎の奴、変なこと聞くんじゃないだろうな…聞くんだろうな。

「是非、3サイズと彼氏の有無を…!」

やっぱりかよ!!

「全校の前でこの俗物がーっ!皆、私の教え子がすまん」
「あぅぅうんっ!…ウッ!」

バカが…女性にそんなこと聞くなよ。

「アホかい!…まぁ、確かに3サイズは、気になるが」
「…ええっ」

お前もかエロジジィ!

「おいジジィ死ね!」
「そこの女!軽々しく死ねっていうじゃねよ!その一言で死ぬかもしれないんだぞ!」
「そんな訳がないだろうが!!」
「死ぬね!戦場とかなら簡単に死ねって言って引き金を引けば死ねるんだからな!」
「そこのジジィは戦場程度じゃ簡単に死にはしない!」
「それでも軽々しく死ねって言うじゃねぇよ!」
「モモ、今回はお前が悪い。謝りなさい」
「なんでだジジィ!分かったよ!五河すまなかった」
「この件に関しては儂からも謝らしてもらう、すまんかった」
「本人に謝ってもらったのでもう、別にいいいですよ」
「そうか助かるぞぃ」

まだ少しイラついてはいるけどな。この後の戦いで少し晴らすか。

「皆さんのご想像にお任せします」
「ああいう恥じらいは素敵ですね!!」
「やれやれ、若までおおはしゃぎだこと」
「テンション低いねーこの男は」
[三年ってさ…言うたら女としてもう腐ってるじゃん。やっぱり女は小学生までだろ、変な意味じゃなくて。それ以上はなんていうか…さようならだよね」

そのロリコン治したらモテるんだろにな…治さないと思うけど。

「腐っているのは準の頭だよーん!この不毛地帯ー!」
「ひどいわっ!」

キモイぞ準。

「総代、真面目にやってくださイ!」

ホントに真面目にやれよな。大事の時だけじゃなくて平常時も真面目にやればいいのにな…。

「おお、すまんすまん。ついのぅ。葉桜清楚という英雄の名前を聞いた事がなかろう皆」
「うん、そんな名前の偉い人は聞いた事がない」

大体は分かってるんだけど確信が持てないね。

「あ、いないのね。知らなくてビクビクだったわ…」
「実はいます。ワン子…こんな常識知らないのか…?」
「ひいっ!?」
「大和のサドな冗談だよ、ワン子」
「良かった…お仕置きされるかと思ったわ」
「それについては、私から説明します。実は私は、ほかの三人とは違いまして、だれのクローンだか自分自身ですら教えてもらってないんです。葉桜清楚というのはイメージでつけた名前です」
「そうなのか。自分が誰だか分からねーのか」

知らないだろうと思ってたけどホントに知らないのか。九鬼家の奴なら知ってるかな。

「25歳ぐらいになったら教えてもらえるそうです。それまでは、学問に打ち込みなさいと言われています」
「彼女はいったい誰のクローンなんです英雄?」
「わが友トーマよ。彼女に限り我も知らぬのだ」

なんだ知らないのか。聞こうと思ったのに。まあいっか、いつかわかるだろ。

「おっ、人類の宝である九鬼英雄が知らなくていいのか?」
「ハハハ、正体が誰であろうと葉桜清楚は、葉桜清楚でよい」

そら、そうだ。

「そいつはごもっとも」
「私は本を読むのが趣味なんです…だから清少納言あたりのクローンだといいなと思ってます。」
「清少納言かぁ、そうなら確かにイメージ道理だよね」

俺の予想だと中国の武人の英雄だと思うんだよな…。

「しかし存在感ある人ね。大勢の前でよく声も通るしね。」
「正体が謎だからテレビでは放送されなかったのか…」
「皆、テンション上がってきたようじゃな、良いぞ良いぞ」
「次に紹介するのは二年に入る三人を紹介じゃ。全員が、2-Sとなる」

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