リボーン
□ボンゴレ屋敷
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コンコン
茶髪のボンバー頭の少年は大きな屋敷の門を叩く。
すると待ってましたと言わんばかりに、門を叩いた少年に似た髪型の青年が出てきた。しかしこちらは金髪。
よく見ると顔もどことなく似ている。しかし少年のほうは瞳が大きく、まだ幼さが残る顔をしていた。それに対して、金髪の青年は幼さが残るものの美しいと言う言葉が当てはまる。
「綱吉っ!久しぶりだなっ!」
金髪の青年はもの凄い笑顔で綱吉と呼ばれた少年に抱きつく。
「ひ、久しぶりって三日前に会ったじゃん…」
「相変わらず可愛いな綱吉は!さすがは私の孫だな!」
青年は綱吉に抱きついたまま、頬ずりをする。
「暑苦しい!てか、男に可愛いって言われても嬉しくない!離れてよジョット!!」
ジョットは綱吉に言われて仕方なく、名残惜しそうに綱吉から離れる。
「綱吉…。何度言ったら分かるんだ?私の事はおじいちゃんと呼べと言ってるだろう!」
「おじいちゃんって歳に見えないんだよ、ジョットは」
「それは褒めているのか?」
「褒めたんだよ」多分。
ジョットはそうか〜?と首を傾げている。ジョットは自分が若々しいって思っていないみたいだ。なぜか年相応と思っているらしい。なんで当人なのに気づかないんだろうか…。
「ん?どうかしたか?」
綱吉の顔を覗き込んで、首を傾げる。
「なんでもないよ」
ところで。
「ジョットの家ってこんなに大きかったんだね」
「あぁ。綱吉は一度も来たことがなかったな。住み慣れるとそうでもないんだが。そんなに大きいか?」
「大きいよ!オレ、迷わないかな…」
「大丈夫だろ。なんだって私の孫だからな」
手を頭を撫でられる。孫関係ないよ。
「子供扱いしないでよ…」
と言いながらも、それほど嫌でもないので大人しく撫でられる。少しすると頭から手が離れた。
「そろそろ人を待たせてあるから行くか」
ジョットは手をつなごうとしてくる。それをかわし足を進める。
それとなくジョットの顔を見てみると、捨てられたら子犬のような表情をしていた。
…もういい歳したおじいちゃんなのに、なんでこんな表情するんだよ…。 全く持って邪険にしずらい…。
綱吉は息を吐く。