カゲプロ

□君の素顔は?
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「カノ、オレとキスできるか?」

 オレは問う。
 カノは一瞬だけ驚いた顔をしたが、すぐにいつものにやけ顔に戻ってしまった。

「…シンタロー君、それなんの冗談?」

 笑いを抑えながら喋る姿に苛立ちが募る。

「冗談だと思うか?」

 軽く睨み言うとカノは口に笑みを描いたまま、目を細めた。

「まさか本気?」

「冗談でこんな事言わない」

「………ハッ…アハハハハッ!!何それ!まさか僕の事好きだったとか!?今までの態度からして僕の事嫌ってるって思ってたんだけど!!」

 ハッキリと言い切れば、本当に可笑しいようで腹を抱えて爆笑。オレはそんなカノを冷えた目で見つめる。


(…──やっぱりダメか。)

 オレがカノにキスをできるか?と問いた理由は別にカノの事が好きだから、とかではない。

 …ただ、カノの違う顔が見たかった。それだけだ。

 いつもにやけ顔で違う感情が伺えない。そんなカノに対してオレの方はいつもからかわれて感情を強制的に引き出される。それが鬱陶しくて、歯がゆくて、何だか悲しくて、苛立たしくて、あんな事を言った。

 カノもオレと同じように感情をかき乱されればいいのに…、なんて考えたのにダメだったようだ。
 恥を忍んでわざわざあんな事を言ったのに、カノには効かなかったようで、ただ爆笑されただけだった。

「…やっぱりいい。忘れろ」

 そう言って立ち去ろうとしたら、腕を引かれ引き止められる。

「…何だよ?」

「…驚いたなぁ。シンタロー君は僕の事嫌ってるって思ってたのに、まさかそんな事言ってくれるなんてねぇ…」

 クスクス、と笑いながら目を怪しく光らせる。
 まるで獲物を定めて舌なめずりをする猫…いやそんな可愛いものじゃなく肉食動物のようだとオレは、 思っ た 。


「  っ 」


 唇に柔らかい感触が張り付く。人の唇ってこんなに柔らかいのか、とオレは冷静にそんな事を思う。

 数秒してやっと事態を理解した。
どうやらオレはカノにキスをされたらしい。舌は入れずに、ただ触れるだけのキス。
 けれど優しいものではなく、まるでオレを奪っていくようなキスだ。触れているだけなのにカノに全てをかき乱される感覚に陥らされる。


「─んっ、…──んぅ────!!」

 何故か身体が震えて、それが恐怖か動揺かは分からないが唸ると口を外してくれた。

「な、何して…っ」

 口を手の甲でこすりながら、カノを睨む。

「キスしていいんでしょ?シンタロー君から誘ったんじゃない」




ここで私が力尽きた…。
夜中におかしなテンションで書き始めたけど、眠くなって朝起きたらどんな内容にしたかったのか忘れていた。
誰か続き書いて…orz

お粗末様でした(_ _ )

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