リボーン
□ボンゴレ屋敷
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綱吉はジョットに案内され、共に広い部屋に入る。
その部屋には大きいうすだいだい色のソファーと随分と広いテーブルがある。壁には大きいテレビがはめ込まれている。
「綱吉連れて来たぞー」
部屋には三人の人が居た。その内二人はソファーに座っている。もう一人は近くの壁に寄りかかっている。
ソファーに座っている内の一人は緑の制服を着ている。目はオッドアイで髪型は…
何故パイナップルみたいな形なんだろうか。
ソファーに座っているもう一人は、白い髪の男の人。パイナップルのような髪型の人は綱吉の一つ上くらいの年だろう。それに対し、白い髪の人は二十代くらいだ。
着ている服も白いシャツにパーカーを着ていて、下はジーンズとラフな格好だ。
白い髪の人は先程から、白い筒上のものを食べている。あれ、マシュマロかな?
壁に寄りかかっている男の人は黒髪でつり目。そして黒いスーツ姿。
多分白い髪の人と同じ二十代。
三人共ビックリするくらいカッコイイ。
パイナップルみたいな人も、髪型が気にならないほどの美形だし、白い髪の人もクラスに居たら、即クラスの人気者になりそうな雰囲気を醸し出してる。スーツを着ている人も日本人特有の美しさだ。着物とか似合いそう。
「ねぇ、ジョット。この人達は?」
「ん?前に話しただろう。私の子供達だ」
子供と言っても、実際は血縁関係があるわけではない。戸籍上、父親なのだ。
ジョットは昔から孤児を何処からか拾ってくる。街で見かけた子供(孤児)や施設に居た子供。気に入ったら、いきなり連れ帰って一緒に暮らし始めるのだ。
…話はされたけど、こんなカッコイイ人達とは聞いてない。どこから引っ張って来たんだこの人達。
「ねぇ君が綱吉クン?」
「え?あ、はい。そうです」
「本当に男の子?可愛い顔してるね。女の子みたい♪」
白い髪の人が近づいて来て、オレの顔を観察する。さすがに顔が近いせいかテレる。
「だろう!?さすが白蘭!綱吉の可愛さがお前にも分かるか!!」
「やめてよ!オレ男だし、可愛いって言われても嬉しくないから!!」
白蘭と言われた白い髪の人は、
へぇ〜。本当に男の子なんだぁー、と顔を更に近づける。近い近い。
後ずさると、トンと背中を支えられた。見上げてみると、パイナップルみたいな髪型の人がいつの間にか立っていた。
「本当ですね。ジョットに似て、女顔ですこの子」
近くで見るとより一層美人だった
「ところで」
オレが見とれているとパイナップルみたいな髪の人は、ジョットとオレの手を人差し指で指さす。
「何故ジョットと手を繋いでいるんですか?」
パイナップルみたいな髪の人は、首を傾げる。オレは恥ずかしくなって、バッと勢いよく手を離す。
「綱吉が繋ぎたいと言ったのだ」
ジョットは名残惜しそうに手を見るが、その後誇ったかのように胸を張る。
「違っ!いや違わないけど違う!」
あんな顔されたら、誰だって…っ!
真っ赤になってジョットを睨むが、上目で睨まれても、一向に怖くない。 ジョットは可愛い可愛いと、綱吉の頭を撫でるだけだった。