リボーン
□ボンゴレ屋敷
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「では紹介しよう。この白い髪のが白蘭で、パイナッ……。…このオッドアイの奴が骸。そこの壁に寄りかかってる無愛想なのが恭弥だ」
「何て言うとしたんですか?」
骸は笑顔で口元を引き吊らせながら、ジョットに詰め寄る。
すまん。間違えたんだ。
何に間違えたんですか。
それは勿論パイナッ、黙りなさい。 どっちだ。
と言い合っている。
好きであの髪型じゃないのか。
「僕は白蘭だよ。よろしくね綱吉クン」
「え?あれ?そういえば、オレの名前…」
「あぁ、ジョットに聞いたんだ♪綱吉クンの名前とここに住むことになった理由」
「あ、そうなんですか」
オレがここに来た理由。
オレはもともと母親と一緒に暮らしていた。父親は幼い頃に亡くなっていて、母さんとオレの二人だけだった。 でも最近、母さんが再婚した。新しい父親は良い人だったが、新婚なのでラブラブなのだ。
さすがに家の中でイチャイチャされては、イラッとする。いや、マザコンとかいう意味ではなく。
家で自分の母親にイチャイチャされてみろ。何て言うかこう、死にたくなるから。恥ずかしいを上まって、死にたくなるから。
で、それをジョットに相談した所、じゃあ一緒に暮らすかっ!となった。 母さんは始めは反対していたが、新婚の邪魔になるだろうし、ジョットの家の近くに行きたかった学校もあった事から許しを得た。
そういえば、あの時のジョットが必死に説得してたなぁ。最後は綱吉と一緒に暮らしたい〜!!って、だだこねてた…。本当、精神年齢が見た目以上に若いよなぁ…。
「敬語じゃなくてもいいよ。今日から一緒に暮らすんだし、敬語なんて堅苦しいでしょ♪」
「うん。わかった」
白蘭が笑顔で言うので、オレも笑い返す。
「僕は六道骸です」
骸はジョットに特徴的な槍を向けたまま、顔だけをこちらに向け、笑顔で言ってくる。槍はどこから出したんだろうか。
「…雲雀恭弥」
壁に寄りかかっていた、黒髪つり目のスーツを来た男の人がため息を尽きながら名乗る。
「…ん?雲雀?六道?」
首を傾げると骸はあぁ、と呟く。
「雲雀君は僕と同じ性が嫌らしくてね。わざわざ変えたんですよ。まぁ、そういう僕もそこの二人が嫌いでね。六道と名乗っているんですよ」
骸が言う二人とは白蘭と雲雀の事だろう。
「えー?ヒドイなー。僕のどこが嫌いなのー?」
「…分からないんですか?」
「わかんなーい」
骸は静かに白蘭に槍を構える。
随分嫌ってるみたいだ。
「わぁー、やめてよぉー。骸クンじゃあ、僕には勝てないよー?」
「その口、二度ときけないようにしてやりましょうかっ」
骸が槍を突き刺そうとするが、白蘭は華麗に避けるので槍は床に突き刺さるだけだった。
「…君達。五月蝿いよ。あと群れるな。咬み殺されたいの?」
雲雀は低い声でつぶ呟く。声だけでも、苛ついてるの伝わってくる。
「咬み…?」
「あぁ、恭弥は人を殴ったり、蹴ったり、倒したり、殺したい時にその言葉を使うんだ」
「一つ物騒な言葉が入りましたが!?」
「いや、全て物騒だろ」
ジョットにツッコまれた。