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□あるお城の物語
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ある時、真っ白なお城がありました。
太陽の光をいっぱいに浴びて、周りは緑と色とりどりの薔薇の花に囲まれた。
それはそれは物語のようなお城です。

しかし、ある日を境にそのお城はなくなったのです。

代わりに、真っ黒で不気味なお城がありました。
薄暗い光に照らされ、枯れ木と血のように赤い薔薇に囲まれた。
まるで悪魔が住んでいるようなお城。

その近くにいる村では、真っ白なお城があったことも、真っ黒なお城が現れたことも、人々の中には忘れ去られていたのです。







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