無気力少女の、恋物語。
□01.彼はおは朝信者のようで
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たまたま日直の仕事で帰りが遅くなって、体育館の前を通った。
もう部活をやっている時間ではないし、当然誰もいないと思っていた。
なのに、
なぜか明るい体育館。
なぜだろう、と思いつつ空いている扉の前を通り過ぎようとする。
――シュッ
刹那、緑色の髪の毛が視界によぎった。
綺麗なフォーム。綺麗な顔立ち。自信に満ち溢れたプレイ。
その全てが私の視覚を奪った。
なんて、絵になるプレイをする人なんだろう。
そう思った瞬間、緑の髪の毛の彼と目が合った。
自我を取り戻した私はすぐに目線をそらし、その場を後にした。
「真ちゃん?どうかした?外なんか見つめて」
「……いや、何でもないのだよ」
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