無気力少女の、恋物語。

□02.緑間くんの「自称相棒」さん
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「じゃあ、前の小テスト返すぞー」



四時間目の英語の時間。
ぼーっと外を眺めていたら、先生がテストを返し始めた。

うわぁ…と思っているのもつかの間。




「天野…もうちょっと頑張れよ」



そう言って先生は私に答案を渡す。

案の定テストはひどい有様だった。



「今回のテストで満点は緑間、惜しかったのは高尾だ。100点中50点ない奴は今度追試するからな」




チラリと自分の答案を見る。
何度見ても私の点数は「49点」だった。神様はんて意地悪なのだろう。

にしても、緑間くんはすごいなぁ。

部活もやってるのに勉強できるなんて。
まぁ、そんな緑間くんの席は私の後ろなんだけどね。



何度、朝のあの笑顔を思い出して心臓が異常に機能したかは数えられない。





『追試か……』

「ふーん、天野さん追試なんだ?」

『!…た、高尾くん……それは聞かないで』




隣の席の高尾くんもこれまた頭がとてもいい。
しかもバスケ部ときた。バスケ部に入ると頭よくなるんだろうか。




「ま、追試頑張って」

『んー?あー、うん。ありがとう』

「それからさ、今日の昼休み時間空いてる?」

『うん………って、え?』

「じゃ、昼休み屋上な」





私が反論しようとした瞬間、チャイムの音が響きわたったのだった。





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