無気力少女の、恋物語。
□04.嘘つきな私とバスケ部
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私は、緑間くんに嘘をついた。
私は中学校二年半バスケ部をやっていた。
かなりの強豪チームだったけど、私は一年生の時から試合に出場していた。
小さい頃からバスケをしていた私に、適うチームメイトはいなかった。
そして自分たちの学年が一番上の学年になった時、当然私はキャップテンになった。
だけど、私はキャップテンになってすぐバスケ部を辞めた。
もう、バスケになんて関わらないと。
そう思っていたら進学した学校がバスケの強豪高だった。
でも、ただそれだけの話だ。関わらないでおけば、バスケットボールを見ることもない。
そう思っていたのに。
どうして、私は緑間くんのプレーを見て、惹かれてしまったんだろう。
なんの因果でその緑間くんが私の家庭教師になったんだろう。
たった一週間が過ぎれば、またバスケとは疎遠になる。
そう分かっているのに、
どうして私はこんなにも緑間くんに嘘をついてしまったことを悔いているんだろう。
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