無気力少女の、恋物語。

□06.逃げた代償は
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夢を、見た。

気持ちが不安定になると毎回見る夢。


あの、試合最後のゴールを決められなかったあの日が鮮明に蘇る。
泣いて悲しむ仲間たち。

そして、負けたことに対する怒りの矛が私へと向く。



――あんたなんてキャップテンじゃない。むいてない!

――天野のせいで負けたんだよ。



そう私を責める彼女たちに、私は背を向けた。







逃げるように、バスケを辞めた。








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