DIABOLIK LOVERS 夢小説

□囚われシリーズ
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はぁ・・・・。



何日ここに居るんだろう。少しだけ、少しくらいなら外に出てもいいだろうか。



そんな考えが浮かんでは消え、溜息が空間に響き渡った。
足につけられた枷がガシャリと動くたびに音を鳴らし、昨日の余韻で頭もぼーっとしていた。



昨日、彼....逆巻ライトくんに罰という名の躾を受けていた。私は、絶対に屈服しないと決めている。だって、Mじゃないから!と、自分を崩さずに昨日も乗り越えてきた。



そういえば、昨日の情事.....の最中に初めて枷の鍵の場所を知ったのだ。しかも、意外と近くにそれはあった。



ライトくんはちょうどお出掛け中だ。今日が最後の....ここから逃げ出すチャンスかもしれない。



そう心に決めた私は、近くにあった鍵で足枷を思い切って外し、久しぶりに部屋の外に出た。



(あぁ〜・・・・久しぶりだなぁ....)



ググッと大きく背伸びをすると私は玄関に向かって歩き出した。幸い、他の兄弟達も居ないようだ。



(「なーんで、名無しさんは屈服してくれないのかな〜?
いい加減に堕ちればいいのに。そしたら、もーっと気持ち良くなれると思うんだけどなぁ〜。でも、僕はしつこいからねぇ。あいにく、名無しさんの事が気に入っちゃったから、せいぜい苦しみ快感に喘ぐといいよ。」)



そんなことも言われたような気がする。でも、不思議とライトくんにいろんな事をされて、嫌だと思ったことは一度も無い。。。はず。。
ただただ迫る快感が怖い。自分が自分でなくなるのが怖くて仕方がなかった。私のライトくんへの気持ちも分からないから、感情も今では曖昧だ。



いろいろな思考を巡らせながら、玄関の前まで辿り着いた。




(今日でこの家とも...........!)




思い切ってドアを開け、、、、あれ?



開かない!?





「んふっ。何をしているのかな?名無しさんは。」



「!? な・・・何で居るの!?」



「ここは僕の家だよ?あぁ…僕は裏から入ったからね。気づかなかったのかな?」


「・・・えっ……ぁ………」



「いいねぇ!その絶望に歪んだ表情。最高だよ。あぁ。名無しさんが歩きながら百面相してたところから見てたけど…。何を考えていたのかな?それに、部屋から許可なく出るなんてイケナイ子だね。名無しさん。」



「な・・・何で自由にさせてくれないの!?私はライトくんのものなんかじゃなーーーんんっ!」


「ん・・・・」



いきなりライトくんは何かを口に含むと、思いっきり唇を重ねてきた。いきなりだったのでその液体を飲み込んでしまう。



「ーんんっ・・・ぷはっ・・・。
ラ・・イトくん?」



「ふふっ・・いいよ?その欲情にまみれた顔。そそられるなぁ。」



そう言って私の手を引いて歩き出そうとしたライトくんの手を、思いっきりはたいて、私は裏口に走った。。。。が。



ガクッ




いきなり全身の力が抜けてその場にへたりこんでしまった。


「あっ・・・ぅ・・・っ」



「あ。やっと効いてきたんだね〜。今度はレイジに散々言ってかなり強力な媚薬、作ってもらったからさ。これであんまり効き目が無かったら殺しにいかなくちゃならなかったよ。」



「ーーっ。さいてーーぃ.....」



「あれ?息が荒くなってるねぇ?興奮してきた?あぁ、、、でも、媚薬の原液を大量に飲ませちゃったことは謝るよ。でももう遅いか。。ふふっ。」



ライトは名無しさんを抱えるとゆっくり歩き出した。



「今日は楽しくなりそうだよ。だって、僕がちゃんとお膳立てして名無しさんの近くに鍵を置いたり、たくさん玩具を買ってきてあげたんだから。感謝して欲しいものだね。ふふ。ぜーんぶ、お見通しだったんだよ?」



名無しさんは歩くたびに起こる振動でビクビクしてるし、あんまり僕の声は聞こえてないのかな?まぁ、いっか。





「今日で堕としてあげるからね。」









つづく!♪(´ε` )
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