□*守りたい*
1ページ/3ページ




最近中傷的なメールが多い。
送り主はわかってる。

――――根本さんだ――

だって、晴ちゃんに近づくな、とか晴ちゃん関連なんだもん。


結構、ダメージ大。
でも、晴ちゃんには言えない。

言ったら何するかわかんないもん
殴り込みに行っちゃうかも。危なっかしかしいわ。




「はぁ…はぁ………はぁ……」

「真宙、俺そのうち ほんまに真宙んこと殺すかも」
イチャイチャしてると晴希が真宙の首筋をくちびるで撫でながら言った。

「…三途の川の手前で待っとくね」
にこっと笑って見せた。

「…俺、本当に病んでるよ。なんかね、真宙んこと殺したら俺のもんになるんじゃないかって思うぐらい」

「殺さなくても晴ちゃんのものじゃん」


そうか。
真宙は俺のなんだ。
俺のものなんだ。


後日
「真宙、仕事止めろ。働くな」

「…え?」

「専業主夫になれ」

「え、でも…」

「あと」

はじめて晴ちゃんに恐怖を感じた。
「女…いや、男にも色目使うな」

「晴ちゃん…」

「けーたいは…」

晴希は真宙の携帯を取ると流しの桶の水につけた。
「ああ!」
防水じゃないのに

「明日キッズ買いに行こう」

おかしい。

「晴ちゃん!どうしたの?変だよ」

「変?どこが?」

「態度が。仕事止めろとかけーたい水につけるとか、行動も」

「…口答えすんな」

「…んっ」
強引な接吻。
いつもの晴ちゃんならそんなことしない。
晴ちゃんらしくない。
けど
晴ちゃんらしい。強引だけどどこか優しい。

それから、買い物になら出入り出来るが、事実上、監禁。
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ