□流×憂
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「おはよ、山口憂太くん!」
フルネームで呼んでくるのは豪道だけ。
「…フルネームやめてくんね?」
「え?ああ。じゃあ…憂くん」
右手人差し指を出して言った。

……ま、いいか。
少々引っかかりはあるけど、気にすることでもないし。

「豪道?お前、山口とそんなに仲良かったっけ?」
「昨日からね」

「…山口っていい噂聞かねえし、連むのやめとけよ」

声を潜めたって聞こえてんだよ。
「え?そうなの?でも、すっごくいい人だよ?俺すきだもん」
屈託のない笑顔で言う。
「…お前…すきだもんって…山口に惚れてんのか?」
引き気味に言った。
「うん。一目惚れ///?」
「まじかー。お前、ホモか。そうか、そうか。頑張れよ」
「うん!」
恥じらいもなく言う。


本気なのか?
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