□流×憂
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憂くんからランチのお誘い。
もう、俺、心臓ヤバい

「豪道、本気で俺のことすきなの?」

「うん」
即答。目を泳がしてもいない。

「…どこがすきなわけ?」
嘘じゃないとわかっているのに
傷つくのがこわくて
嘘に仕立てあげたい。

「全部。細かく言うなら…その目とか中々見えないけど八重歯とかあとその身長もいいしさらさらした髪とかさわやかなオーラとかミステリアスなとことか…ほんとはぎゅって抱きしめたくなるとことか…今はこれだけしかないけどこれからもっと、もっと知りたい」
なっが!
何こいつ、ウザい。

でも…


  嬉しい………。

「…ぷっおめでたい奴…。まじですきなのかよ…」
「あああっ!憂くん?俺、何か傷つけること言った?」
流は焦ってあわあわした。

 俺、なんで泣いてんだ?

「…豪道は、悪くない…」
頭を左右に振り言った。
「………ごめん」
憂太を抱きしめると囁くように謝った。

抱きしめられるのなんて何年ぶりだ?
慣れていなくて手を握りしめてしまう。

「……ごめん。手…」
「え?ああ」
流は山口の握りしめていた手を広げ
手の平の爪の跡を見つめた。
「豪道が謝ることねえよ」
涙を拭い笑った。
「…憂くん…」


「豪道…俺と本気で付き合ってくれる?」

「…憂くん!ほんと?ああっ抱きしめたい!」
うにうにと動きながら言った。
「…努力はするから…。裏切らない…?」
俯いて言った。


「俺、憂くんのことならなんでも受け止めるから」
抱きしめないかわり震える手で流の手を握った。

裏切らない、そう呟いて。
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