現実と夢の狭間

□第一章
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「なぁ『  』…現実に存在しない人とかが、ある日突然現れたらどうする?」
 
「何急に?どうしたの??」
 
「いや、なんとなく…」
 
二人の内の一人の彼がそう言うと、もう一人の彼女がお金を店員に出した。それから一言
「その人が存在する。と信じるよ」
彼女の笑みは心地良かった。そして新しく買った漫画を手にぶら下げて店を後にした。

「『  』早くしないと間に合わないよ!!」

店を出るなり彼は「早く!」と軽く走りながら声をはりあげる。
その様子に彼女は何か予定があったか思い出そうとしたが、何も思い当たらないらしい。

「今日って何かあったっけ?」

しょうがないなぁ。 と声を漏らすと片足に体重を傾けて答えた。

「今日は火曜日。そんでもって、只今の時刻5:47デス。」
「秤Rッ!?;」
彼女は携帯に目をやると確かに5:47と時刻があらわれている。

「なんで『  』早く言ってくれないの!?」

「煤w  』がどうしても今日漫画買うって言うからだろッ!!;」


――こんな毎日がこれからもずっと… ずっと続くと思ってた――
 

 
「こうなったら家まで競争な!!」
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