Above the Clouds 短編集

□同棲<後編>
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「・・っ!」
「こういうことを、したくなるからだよ」
そう言いながら、ルイのTシャツ越しに乳首を撫で回すと、ルイは両目を閉じて体がビクッと反応した。
「ナ・・ギ・・ッ!」
敏感なルイは、もう甘い声が出てしまった。その声を聞いて理性が飛んだナギは、ルイを押し倒して彼の上に覆い被さる。
「今、自分がどれだけエロい格好してるか分かってねぇだろ」
「・・そんなことを思うのは、貴方ぐらいです・・」
ルイは頬をピンク色に染め、少し不貞腐れたように視線をナギから逸らす。
「本当にお前は、何も分かってねぇな。こんなん見て、理性を保てる奴は中々いねぇよ」
「・・・・」
ルイが黙り込むと、ナギは彼の耳元で囁いた。
「此処で1回、抱いてもいいか?」
「・・・・!」
まさか、こんなところで欲情されるとも、更にこの状態に陥って自分も欲情するとは思っていなかったルイは目を見開いた。
「しかし・・僕は汗まみれですし・・その・・するなら、お風呂から出た後に・・」
「何言ってんだ。今、この状態だからシたいんだよ。だが、ルイが嫌なら無理強いはしねぇけど」
ルイは、ナギが何故そう言うことを言うのか分からなかったが、ナギがこの状態でシたいのであれば彼の要求に応えてやりたいと思った。
「分かりました・・。1回だけですからね?」
ナギは何だか自分の我儘に付き合わせてしまった気がしたが、今は欲望の方が勝っているため、後悔よりも安心感の方が強かった。
「・・悪いな」
ナギは一言ルイにそう言うと、彼に口付けた後、すぐ口内に舌を挿入させる。
「ん・・ん・・」
既に欲情しているルイは、キスだけで感じているようで既に甘い声が漏れていた。ナギはルイの両方の乳首をTシャツ越しに撫で回す。
「んぅ・・ん・・んん・・っ」
ルイの声に欲情し、ナギは彼から唇を離すと、左手の乳首を撫で回したまま右手をルイのジャージ越しに股間を掴む。
「はぅ・・っ」
「何だ・・ルイもギンギンじゃねぇか・・」
「言わないで・・下さい・・っ」
恥ずかしがっているルイが可愛くてナギは軽く笑うと、ナギはルイの右手を取って自分の股間を触らせる。ルイは赤面させた。
「・・・・!」
「ほら、同じようなもんだろ」
「・・・・」
ナギが吐息混じりに言うと、ルイはやはり恥ずかしいのか視線を逸らした。
「ルイ・・直に扱いてくれよ」
「・・・・」
ルイは照れながらも、ナギの言うとおりに彼のジャージと下着を太腿ぐらいまで下ろすと、直に触れた。
―ナギの・・初めて触りましたが・・大きくて・・太い・・ですね・・―
恐らく、今まで自分を強姦してきた男の中でも一番大きいであろうナギのソレに、ルイは鼓動が高鳴りながらゆっくりと扱き始めた。
「うっわ・・ルイに扱かれてるって思うだけで・・やっべぇ・・」
ナギはそう言いながらも、すぐ我慢汁を出してしまった。
ナギも負けじとルイの腰を少し上げさせ、ハーフパンツと下着を脱がせると右手でルイのソレを扱き、左手はやはりTシャツ越しに乳首をこねくり回したままだ。
「あ・・ぁ・・ん・・ナ・・ギ・・ッ」
自分の名前を呼ばれ欲情が増したナギは、自身を扱いて貰っているルイの手を一旦離させて自分もルイを刺激していた手を止める。
「ナギ・・?」
「フェ○してくれよ。俺もするから」
「・・・・」
ルイはまた赤面させると、小さく頷いた。要は69である。ルイの了承を確認すると、ナギは自分が上になったら流石にルイが可愛そうな気がしたため、自分が下になってルイを上にさせた。
上になってルイは恥ずかしがりながらも、ナギのソレを口に含んだ。ルイが始めたのに気付き、ナギも目の前にぶら下がっているルイのソレを手に取って口に含んだ。亀頭を刺激させるとルイの体がビクッと震えた。
「んん・・ん・・っ」
ルイが声を上げたのと同時に、我慢汁が流れ出した。ナギはルイのソレを咥えたまま、右手の人差し指でルイの背筋に触れ、ゆっくりと指を白い尻へなぞる様に移動させる。
ルイは体が小さく震えた。そして指をゆっくりとルイのア○ルに挿入しようとすると、突然ルイがナギのソレから口を離した。
「・・ナギ・・」
「どうした?」
ナギの問いに、ルイは言い難そうに口を開いた。
「・・僕のこと・・軽蔑・・しないで下さいね・・」
「突然、どうしたんだよ?」
思いのがけない言葉に、ナギはやはり理解が出来ない。ルイは眉を寄せて目頭が熱くなる。
「・・僕のは・・普通の人と違うので・・」
―嗚呼、そういうことか。ルイはア○ルも開発済みだから、ガバガバになってると・・いや、そういう言い方は良くないな・・―
ようやく理解が出来たナギは、軽く笑う。
「だから、俺の前ではそう言うこと気にすんなって。俺はただ、ルイを抱きたいんだよ」
―・・って、このアングルで言うのもな・・―
そう思いながら、ナギは目の前にぶら下がっているルイのソレを見上げた。
「有難うございます・・」
嬉しそうに言うルイに、ナギは肩を撫で下ろしたが、やはり目の前にあるルイのソレが気になる。
―うーん。やっぱり、このアングルがムードを崩壊してんな・・。まぁいっか。取り合えず続きだ―
ナギは気持ちを誤魔化すようにそう思うと、またルイのソレを扱きながら舌で亀頭を舐める。
「ん・・ぁ・・」
ルイは甘い声を出して体が小さく震えた。
「ルイも続けてくれよ」
「ぁ・・すみ・・ません・・」
ルイは謝ると、感じながらもナギの大きなソレを懸命に口に含んで奉仕をした。
数分後、ナギはまたルイのソレから我慢汁が出たのを確認すると、ルイに声を掛けた。
「口離して、仰向けになってくれ」
「・・分かりました」
ルイは了承すると、言われたとおりにナギのソレから口を離して仰向けになる。ナギはルイの足を開かせると、恥ずかしいのかルイは赤面させた。
―カラダを開発されて沢山強姦されても、好きな奴とヤッたのは俺だけだから、反応だけは初々しいんだな。可愛い・・―
ナギは少しルイに見惚れてから口を開いた。
「指、挿れるぞ」
「ええ・・」
ナギはローションを掌から出して、右手の指に付けると、ルイのア○ルに人差し指を挿れた。
ルイの言うとおり、開発された彼のアナ○の中に、指が簡単に入ってしまった。
「あ・・っ!ナギ・・っ」
突然入ってきた冷たさに、ルイは目を強く閉じた。
―うっわ・・。すげぇ・・これが開発されたカラダなのか・・―
分かってはいたが、やはりナギは驚いてしまう。ナギはゆっくりと人差し指を抜き差ししたが、ローションがついているとはいえ、怖いぐらいにスムーズに動く。
もう少し奥に指を挿れてみると、前立腺に触れたようでルイの体が大きく跳ねた。
「あ・・っ」
「此処が良いのか?」
「はい・・」
感じている故に、ルイの目から生理的な涙が流れた。それだけで、ナギの股間がまた反応する。ナギは指を2本に増やして、また奥まで抜き差しをし始めた。
「あ・・あぁ・・そこ・・っ」
ルイが声を出し始め、ナギは更に興奮してもう片方の手でルイのTシャツを乳首が見える位置まで捲った。
―マジで可愛い・・!―
ナギはそう思いながら、意を決して口を開いた。
「・・挿れたい・・って言ったら、駄目か?」
自分のソレが巨根なのは、ナギも良く知っている故に、開発済みとはいえ、ルイが壊れてしまうかもしれないと思ったので自信なさげにそう尋ねる。
だが、ルイはそんなナギに力なく微笑みかけた。
「良いですよ・・。僕はナギを受け入れたいですから・・。ただし、ゆっくりお願いします・・」
「分かった・・。無理になったら、言ってくれな?」
「分かりました・・」
ルイの言葉を聞いた後、ナギは自身をローションで塗ってからルイの腰を上げさせると、ア○ルに自身を付けた。
「挿れるぞ?」
「ええ・・来て下さい、ナギ・・」
甘い声で誘ってきたルイに、ナギは思わず鼻の下が伸びる。
―ヤバ・・!エロすぎだろ・・!くっそ興奮する!―
頭の悪いことを思ってから、ナギはゆっくりとルイのア○ルに挿入した。やはり、ナギのソレが今までで最も大きいのか、ルイが苦痛な表情を浮かべる。
「おい、ルイ・・?大丈夫か・・?抜くか・・?」
「だい・・じょうぶ・・ですから・・」
大丈夫と言いながらも、明らかに痛がっているルイに、ナギは罪悪感を感じた。
―何か、悪いことをしてる気分になってきたな・・―
そう思っても、若い体は悲しいことに欲望が勝る。そして、更にゆっくりとナギは奥へ進ませ、半分ぐらいまで入った。
きっと、これでも普通の男に比べれば、入るのも早い方なのだろう。
「う・・っ」
―ルイ・・―
ナギは眉を寄せ、罪悪感と葛藤した。もう既に手を使わずとも自身を挿入できる位置まで来たナギは、ルイのソレを扱けば少しは楽になれるかと思い、ゆっくり挿入しながら、すぐ右手でルイのソレを扱いた。
「うあ・・あ・・ん・・」
ルイは感じ始め、ア○ルが少し緩むと、一気にナギのソレが完全に入ってしまった。途中から一気に入ったため、流石に快感より痛みが勝る。
「あああぁっ!」
「ルイ・・全部入ったぞ・・。大丈夫か・・?」
―いや、大丈夫なはずねぇだろ・・。何を聞いてるんだ、俺は―
「だい・・じょうぶ・・です・・。良かった・・全部・・入ったのですね・・」
痛みを堪えて、力なく微笑むルイに、ナギは眉を寄せた。
「ルイ・・。痛いって言っていいんだぞ・・」
そう言いながら、ナギは視線をア○ルから垂れて床に落ちているルイの血を見た。
「僕は・・このぐらい・・慣れてますから・・。それより・・ナギと今・・1つになれて・・いるのですね・・」
力なく言うルイに、この仕打ちが"このぐらい"と思うとは、今までどれほどの仕打ちを喰らってきたのだろう。
ナギはそんなルイが可愛そうで、挿入したまま彼を抱きしめた。
「ナギ・・?」
「そうだ・・今、俺らは1つになってる・・。だけど、こんな性欲が強すぎる馬鹿野郎で、マジでごめん・・」
ナギは心底謝罪をすると、ルイはゆっくりと腕を伸ばして、ナギを抱きしめ返した。
「謝らないで下さい・・。貴方を・・受け入れたいと言った・・僕にも、責任は・・ありますから・・。しかし今・・凄く・・嬉しいのですよ・・。
愛している貴方が・・僕の中に・・入っているという・・事実が・・」
ルイは何気に恥ずかしいことを言ったが、彼が言うと何故かアダルトに聞こえないのが不思議だ。何処までも優しいルイに、ナギは自然と顔が微笑む。
「俺も、すげぇ嬉しいよ。欲を言えば、ずっとこうしていたいぐらいだ」
ナギはそう言うと、体を起こしてルイは彼の背から手を離した。
「動いていいか?」
「ええ・・」
ルイが了承すると、ナギはゆっくり腰を振り始めた。前立腺に当たっているようで、ルイは甘い声を上げる。
「あ・・っ・・ぁ・・」
―締め付けが・・すげぇ・・っ!―
快感に溺れるルイの表情と、腰を振るたびに動いているルイのソレを見比べていると、すぐにでもイきそうになる。
「ん・・あ・・っ・・あぁ・・あっ・・」
「ルイ・・っ!中・・すげぇ・・っ」
「い・・イイです・・っ!ぁ・・あぁ・・っ」
出る直前でナギは自身をルイのア○ルから出すと、ルイの腹に射精した。ナギは息を整えながら自身をズボンの中にしまった後、ルイのソレを掴んで扱きながら、彼の乳首を舐める。
「あ・・ぁん・・ん・・っ・・ぁ・・あ・・っ!」
「イきそうか・・?」
ルイのソレに溢れている我慢汁に触れ、ナギはそう尋ねると彼は小さく頷いた。
「も・・でちゃ・・っ・・あぁぁっ・・ああっ・・ぁ・・っ」
ルイは声を上げると、自分の腹の上に射精した。
ナギは掌からティッシュを出すと、ルイの腹に付いた2人分の精液を取ってやる。
「やっぱ俺、すげぇ悪いことしたわ・・。マジでごめんな・・」
「もう、謝らないで下さい・・。これから、少しずつ慣らして下さいね・・?」
要は、開発しろと言うことだ。寧ろ開発しないと、満足のいくセックスは出来ないだろう。
ナギはそう思うと開発することは気が進まないが、満足のいくセックスが出来るようになるためにも、承諾するしかなかった。
「そうだな・・。少しずつ、慣らしていこう」
そう言いながら、ナギは精液を拭き取ると、床に落ちた血も拭いた。ルイの血を見るたびに、罪悪感が募る。周囲を綺麗にすると、ナギはルイを抱きかかえた。
「ナギ・・?」
「風呂場に行くぞ」
やはり、抱きかかえられるのには抵抗があるのか、ルイは眉を寄せる。
「僕は1人で歩けますよ?」
「嘘をつくな。立てるかどうかも危ういじゃねぇか」
「しかし・・」
「お前はもう少し、他人に甘えることを覚えた方がいいな」
「・・・・」
初めて言われた言葉に、ルイは微笑んで小さく頷いた。
「・・ナギは、本当に優しい方ですね」
「お・・お前ほどじゃねぇよ」
ナギは照れながらそう言うと、ルイを抱きかかえたままジムを後にした。


to be continued
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