Above the Clouds vol.2

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部屋の中に由宇と2人きりになった夏樹は、気まずそうに俯いていた。その時、由宇が夏樹の隣に腰掛け、雑に彼の髪をワシャワシャと撫で回す。
「止めろよ・・」
「お前の髪、良い痛み具合で感触が良いんだよ」
褒められているのか貶されているのか分からない夏樹はジト目で由宇を見た。
その時、ふと夏樹は生前の頃にナギがドサクサに紛れて言っていた言葉を思い出す。
『大甥予定だった小僧に会えて良かったな』
「・・ルイが俺の大叔父って本当なのか?」
夏樹の質問に、由宇は何も聞いてないのかと思いながら取り敢えずクレアの家系と、ルイが彼女の婚約者であったことを説明した。
「ルイちゃんには心から感謝しろよ〜。あの子、お前が大甥になるはずだったからって必要以上に気を使ってやがる。
あの子は気づいてねぇかもしれねぇけど、家庭を持つ前に亡くなっちまったから、お前を大甥というより我が子のように思ってるんだろうなぁ。ま、ナギは気付いてたみたいだけどな」
「そっか・・。でもルイが俺のことガキ扱いしてようと、大叔父だろうと、ルイのことが好きなのは変わんねぇし、感謝はしきれないほどだ」
「本当にお前、クレアちゃんの生まれ変わりだな。目だけじゃなくて、ルイちゃんのことを盲目なところが完全に受け継いでやがる。
ま、クレアちゃんは外見がお子ちゃまになっちゃったから、脳もお子ちゃまになって来てるっぽいけどな。
ヒューマン・ペディア見てる限り、あの子、元は外見年齢17歳だったようだし。あー、巨乳美少女だったって書いてあったから、そっちを見たかったぜ!」
先ほどのクレアとの会話で彼女も気に入ったらしい由宇は、テンション高めにクレアについてそう語った。
だが、クレアについては興味がないのか、夏樹は由宇の顔を見ずに彼の話を無視した。その時、由宇は思い出したかのように口を開く。
「そうだ!俺、まだ夏樹から"報酬"を貰ってねぇんだけど?」
「さっき言ってた見返りだのビジネスだのってやつかよ?」
「そうそう。元はお前のせいで嗚呼なったんだ。その分、それ相当の"報酬"をくれねぇとな」
そう言いながら、由宇はどんどん夏樹に顔を近づけた。夏樹は目を見開き、本能的に後ずさりをする。
「金・・かよ・・?」
「お前は、死んだんだから金なんて持ってねぇだろうが。てか、天使は人間界で金を使う時は好きな時に出せるしよぉ。
つか何の力もねぇお前に払えるものなんて、カラダしかねぇだろうが」
由宇は夏樹の耳元でそう囁きながら、彼の内腿を撫で回す。あまりに慣れ切ったテクニックに、夏樹はそれだけで体が跳ねた。
まさか、そんなところを触られるだけで感じてしまうとは、夏樹自身も知らなかったようで驚きを隠せない。
「な・・に・・言ってんだ・・!俺は男だぞ・・?!」
「もう男相手なんか、罰則小屋でオッサンどもに十分鍛えられたっての。アイツらに比べれば、お前なんか女と大して変わんねぇよ」
「俺は・・嫌だ!」
夏樹は赤面させながらも由宇の体を押して離させようとするが天使相手に人間が勝てるはずもなく、それどころか正直な体は、どんどん力が抜けていき息が少しずつ荒くなっていく。
夏樹は上目遣いで睨みつけているが、それが由宇にとっては誘っているようにしか見えなかった。それを見て由宇は鼻で笑う。
「じゃあさぁ、賭けでもすっか。3分で夏樹がイかなかったら止めてやる」
テクニックに相当の自信があるのか、余裕綽々に由宇がそう言いながらも、内腿を撫でる手を止めない。
「イッた場合は・・?」
感じ始めている故に色気づいてきた声で夏樹の質問に由宇はニヤつくと、彼の耳元に吐息混じりに低い声で囁いた。
「最後までヤる」
「・・っ!」
それだけで夏樹は、また体が跳ねた。夏樹自身でさえ何故、男相手にこれほど感じているのか自分でも分からなかった。
「最後って何だよ・・?男同士で・・出来る訳ないだろ・・?!」
「出来るんだなぁ、これが。男は、ケツの穴にチ○ポを突っ込むんだよ」
由宇はそう説明しながら、ズボン越しに夏樹の尻の穴に触れた。それを聞き、夏樹は瞳孔が開く。
「・・・・!!嫌だ・・!絶対に・・嫌だ・・!」
今までにない恐怖を感じ、夏樹は何度も首を横に振る。
「嫌なら3分でイかなきゃ良いんだよ。簡単な話だろ?と言いたいところだが、もう息が上がってきてるぜ?まだ3分のカウントダウンも始まってねぇのによぉ」
「絶対に・・っ!イくもんか・・!」
「せいぜい頑張れよぉ、夏樹ぃ」
既に勝利が見えているらしい由宇は、余裕げにニヤつきながら自分の携帯を手から出すと、既に3分にセットされているタイマーを押した。
それを見て、夏樹は一気に緊張が走る。
「俺のテクをナメんじゃねぇぞ」
また、夏樹の耳元で吐息混じりに低い声で由宇がそう囁きながら夏樹をそのままソファに押し倒した。
「"俺のこと"を忘れられなくしてやるよ」
「・・っ!」
由宇は自信ありげに、また夏樹の耳元で吐息混じりにそう囁くと、夏樹は目を見開いて息を呑んだ。
そんな夏樹の反応を確認した後、由宇は夏樹の首筋に口付けながら、慣れ切った手つきで素早くYシャツのボタンを外す。
ただそれだけなのに、夏樹は心臓の鼓動が脳にまで響いていた。
―そうだ、あまり効果はなくとも抵抗をすれば少しは時間を稼げるはず・・!このまま野郎相手に大人しく流されてたまるかよ!―
夏樹はそう思うと、手を動かそうとしたが金縛りにでも合ったようにビクともしない。夏樹は目を見開いた。
―どういうことだ・・?!―
試しに足も動かそうとしたが、どちらも全く動かない。由宇は、彼の露になった乳首を厭らしく撫で回した。
もう片方の手でゆっくりと胸をなぞって腹を伝い、内腿を撫で回す。
「んぁ・・っ!」
変な声が出たと夏樹は思い口で手を押さえたかったが、やはり手は動かないので、声を洩らすことも耐えなければならなくなった。
由宇は夏樹の不審そうな表情に気付き、乳首を弄りながら口を開いた。
「抵抗して時間を稼ごうなんてズルなことを考えてんじゃねぇぞ?正々堂々と3分間耐えてみせろよ」
由宇はそう言いながら、夏樹の乳首を舐め回したらい吸ったりしつつ、手はズボンと下着を太腿まで脱がしていた。
「く・・っ!あっ・・!」
由宇は直に夏樹の我慢汁まみれになったソレを掴んで扱きつつ、また夏樹の耳元で吐息混じりに低い声で由宇が囁いた。
「あーあ。すげぇことになってんな。内腿と乳首だけで、そんなに感じた?」
「うる・・せ・・っ!」
「これ、あと1分も持たねぇな。手だけで余裕だろ」
そう言った後、由宇は夏樹のソレを扱いたり亀頭や裏筋を厭らしくなぞり、もう片方の手で乳首を嘗め回していると、夏樹は思い切り眉を寄せ両目を強く瞑った。
「あ・・あぁ・・あっ・・ん・・ヤバ・・出る・・っ!」
夏樹は羞恥心を忘れ、快楽に身を委ねているとすぐにイッてしまった。
腹が自身の精液まみれになり、息を整えている夏樹を見ながら、由宇は携帯を手に取ってタイマーを止めた。
「1分45秒か。夏樹が余計なことしやがったから目標だった1分30秒より15秒もオーバーしちまった。
まぁ、どっちにしても3分耐えられなかった事実には変わらないわけだが」
そう言いながら、由宇は夏樹の太腿にかかっているズボンと下着を同時に脱がせた。
夏樹は、これから起こるであろう出来事に恐怖が蘇り、体が小刻みに震えだす。だが、手足はやはり動かないので逃げることも出来ない。
「嫌だ・・辞めろ・・!」
「おいおい、約束は守ってくれよ。お前が3分我慢できなかったんだから、最後までヤらせろ」
―怖い怖い怖い怖い・・!ルイ・・助けてくれ・・!―
だがそんな夏樹の願いも叶わず、由宇は夏樹をうつ伏せにさせて無理やり腰を上げさせると、フィールドを変えた。
そこは天井や壁、床までも一面がガラス張りになっている空間であった。
「俺さぁ、このフィールド結構気に入ってんだよなぁ。どの角度からでも見えるから、どの体位になってても表情が見えるし、最高に盛り上がるんだぜ」
「く・・っ」
恐怖のあまり由宇の話を聞いている余裕などなく、夏樹は体を震わせながら知らぬうちに涙を流していた。
由宇もそんな夏樹を見下ろしながら、彼の腰を持ち上げ尻を自分に突き上げるような形にする。
「そんなにビビんなよ。俺だってこれでも天使なんだから、俺を犯したオッサンたちみたいに突然ブチ込むようなことはしねぇ。ちゃんと慣らしてやるって」
そう言いながら由宇は掌からローションを出すと、それを自分の手にたっぷり付けた後、夏樹のアナルに人差し指をゆっくりと入れた。
「うぁ・・っ!あ・・あ・・っ!」
「そうだ、夏樹。俺は天使だから、今の恐怖を少しでも緩和できることを教えてやる」
夏樹の耳元で由宇がそう囁くと、また夏樹のカラダが跳ねた。
「俺は今日まで罰則小屋で、オッサンどもにも強姦され、鞭打ちや触手プレイだって沢山されてきたが、ルイちゃんはもっと悲惨な目に合ってたんだぜ?
あの子は怖いぐらい良い子で礼儀正しすぎるぐらいだけどよぉ、生前は学校にも行かせて貰えず屋敷に閉じ込められて、しょっちゅう実のオヤジに強姦されてたっていうぜ?」
「ルイ・・が・・」
ルイと言う言葉だけは過剰反応をした夏樹に、由宇は人差し指をゆっくり動かしながら続けた。
「んぅ・・っ・・あぁ・・っ」
「しかも、天界に逝ったって俺やナギが少し目を離すと、すぐ他の奴らに強姦されてたぐらいだし、あの子も罰則小屋に1年ぐらい閉じ込められてたから、
俺以上に強姦や鞭打ち、触手プレイを受けてきただろうし、すげぇ悲惨な目に合ってんだよ。それに比べりゃ、お前なんか可愛いもんだろ」
―ルイ・・そんな酷いことばっかされて・・それでも、常に優しく振舞えるなんて・・マジすげぇよ・・。俺だったら絶対に今以上に人間不信・・いや、恐怖症にまで陥ってる・・―
夏樹がそう思っていると、由宇はもう片方の手で彼の半勃ちしたソレを扱く。
「あ・・あぁ・・は・・ぁ・・」
「というわけで、お前もルイちゃんをリスペクトできるように頑張んな」
また快感を感じ始めた夏樹に、少し穴が緩んだのを感じると、更に中指を追加した。
「うあぁぁっ・・!痛・・い・・!も・・無理・・っ!」
夏樹は目を強く閉じ、涙を流しながら歯を食いしばって首を横に振る。だが、由宇は止める素振りを見せない。
「大丈夫、大丈夫。ローションで滑りやすくなってるし、すぐ慣れるって」
軽く由宇がそう言うと、またゆっくりと指を抜き差しし、前立腺を刺激する。
もう片方の手は、夏樹のソレを扱いたままの状態なので、夏樹のソレは、また完勃ちしてしまっていた。
「ひ・・っ!あ・・あ・・っ!ん・・あ・・ぅ・・」
「ほら、夏樹のち○ぽは、また元気になってるぜ?実は、そんなに嫌じゃないだろ?」
そう言いながら由宇は一旦、夏樹のアナルに入っている指を入れたまま動きを止め、夏樹の亀頭とその"穴"を撫で回した。
「あ・・あぁぁ・・んん・・っ!はぁ・・あぁ・・っ!」
「はい、そこまでなー」
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