BOOK
□似た者同士
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『ほいほーい、ロー呼んできたよ』
「・・・・・・・・・・」
ローは、血をポタポタ垂らすシンを、見て
クルー達に、どうしたのかと、聞こうと思い
次に、クルー達を見たが
クルー達も、所々擦り傷があったり
着ている、白いつなぎも、汚れたいる
なにより、床が若干めり込んでいる
『え〜と、何と説明したら良いのやら・・・・・』
頭をかきながら、少し困った表情で、ローをみるば
「大体、分かる」と、返ってきた
「そもそもの原因はこいつらだ」
そう続けると、顔を押さえている、シンに近づいて、手当てを始める
「・・・・・・申し訳ない・・・・ルイの非礼を詫びに来たのに・・・・・迷惑をかけてしまって・・」
『(その、顔で言われても、律儀に見えないよ!)』
心の中で突っ込んだ
隣のリサが、震えていると思ったら
肩を震わせながら、笑っていた
それもそうだろう
なんせ、今のシンの顔は、鼻の両方の穴に、コットンを詰めている
これは、笑わずには居られない
リサが、余りに笑いを堪えながら、笑うから
アンナも、吊られ笑いで、笑ってしまった
「お前ら、最低だな!
誰のせいだと思ってんだ!」
『リサのせいだね
でも、人間笑うのは、我慢できないよ』
怒るシンに、笑いながら返答するアンナ
リサは、まだ笑っている