BOOK

□似た者同士
2ページ/3ページ


『ほいほーい、ロー呼んできたよ』





「・・・・・・・・・・」





ローは、血をポタポタ垂らすシンを、見て

クルー達に、どうしたのかと、聞こうと思い

次に、クルー達を見たが

クルー達も、所々擦り傷があったり

着ている、白いつなぎも、汚れたいる

なにより、床が若干めり込んでいる





『え〜と、何と説明したら良いのやら・・・・・』





頭をかきながら、少し困った表情で、ローをみるば





「大体、分かる」と、返ってきた





「そもそもの原因はこいつらだ」





そう続けると、顔を押さえている、シンに近づいて、手当てを始める





「・・・・・・申し訳ない・・・・ルイの非礼を詫びに来たのに・・・・・迷惑をかけてしまって・・」





『(その、顔で言われても、律儀に見えないよ!)』





心の中で突っ込んだ

隣のリサが、震えていると思ったら

肩を震わせながら、笑っていた

それもそうだろう

なんせ、今のシンの顔は、鼻の両方の穴に、コットンを詰めている

これは、笑わずには居られない

リサが、余りに笑いを堪えながら、笑うから

アンナも、吊られ笑いで、笑ってしまった





「お前ら、最低だな!

誰のせいだと思ってんだ!」





『リサのせいだね

でも、人間笑うのは、我慢できないよ』





怒るシンに、笑いながら返答するアンナ

リサは、まだ笑っている
次へ
前へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ