BOOK

□主人公とローさん出会う
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その男は紛れもなく、先ほどの海賊団のキャプテン…。
だが何故か、一緒に船を出たはずのベポがいない。
キャプテンは黙って、転がっている頭を手に持った。
その光景が、あまりにも不気味で少女は眉を寄せた。



「おい…喋る白熊を見なかったか?」
「ひぃ!!知らねぇよ、喋る熊なんて!」
「そうだ!俺たちはずっと、この女の後を付けてたたけだ!!」
『(大声はって、言うことじゃないでしょ)』



少女は心の内にその言葉をしまい、お兄さんと呼んだ。



『熊さん探しも良いけどさ、逃げないとヤバイよ?』
「……」


少女の言葉に、周りが静かになると、微かに慌てた男の声が聞こえる。
少女は愉快そうに笑うと、『こっちに向かってるね』と呟いた。



『お兄さん海賊だよね?』
「あぁ」
『海軍に見つかると、厄介じゃないかい?』
「そういうことになるな」



少女はそれにでしょ?と、返すと路地の更に奥に向かって、歩き出した。



『付いてきなよ。君には助けてもらったから、お礼もしたいし』



少女の言葉に考える素振りもなく、キャプテンは手に持っていた頭を地面に放り落とすと、少女の背中を追った。



『……変な海賊だね』
「どういう意味だ?」
『君みたいに、得体の知れない人についてく海賊、初めて見たよ』
「フッ、遠回しに俺のこと馬鹿にしたような口ぶりだな」



ちらりと肩越しに、キャプテンを見ると、少女はまた愉快そうに笑って、ごめんごめんと謝った。



『別にバカにはしてないよ。…なんて言うのかな…忠告?』
「…つまり、お前にはその気があるのか」
『アハハ、ないよ。ないない絶対に。胴体たちと離れたくないもん』



自分を抱き締める仕草をしながら、少女は言った。



『でも、スゴかったね。さっきの技は…どんな悪魔の実?』
「オペオペの実だ」
『………へー』



遅れて返ってきた返事に、キャプテンはまっすぐと少女の背中を見つめながら、「…俺にはお前の方が、変に思えるがな」と言った。



『ウソ、どこらへんが!?』
「俺のことを知らない時点で、お前は十分変だ」
『あー、賞金首のこと?』






べポとはぐれて

探し物が増えたと、

思っていたら、どこからか男達の喧しい声が聞こえたので、

そこに向かうと自分が探していた女の一人がいた

てっきりもう一人の女も仲間だ

と思っていたが

女の姿は一人しか見当たらない

突然甘い香りがしたと思ったらその女が抱きついていた





「!!!!お、おい!」





ローは、少し驚いた様子だが、

どこか嬉しそうな様子もあった





『キミー!ありがとう!

お陰で晩御飯のデザートなし無しにならずに

すむよ!!』





顔を上げて満面の笑みを魅せると、

またローに抱きついた

何がなんだかわからないローは、

いい加減離れてくれと、

思っていると、アッ!と何か思い付いたように

ローから離れた





『そうだ!キミにお礼しなくちゃね♪』





と、言うとローの手をグイグイ引っ張って行く

今だに状況掴めないローは

されるがままに、連れていかれた
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