BOOK
□親友登場
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『おはよ〜〜』
自分の部屋を出て、朝食を食べに食堂を
目指すアンナ
「よぉ!アンナ、リサちゃんは?」
前にいたキャスが聞いてくる
『寝てるよ』
嘘だ、本当は二日酔いで起きれない
だが、言えばリサに怒られる
よくよく考えれば、昨日ローにあんな事を
言った自分は、どうかしてたんじゃないかと
思う
それとも、少し酒に酔っていたんじゃないか
どちらにしても、あの時の自分は正常ではなかった
正常であれば、あの時"明日の夜、話す"などと、
口が裂けても言わなかっただろう
そんなことを考えている内に食堂についた
適当な席に座って朝食を食べていると
前の席にローが座った
『……美味しいね、此処のご飯』
ああとだけ、相槌を打ってくれる
十分食事を堪能し、部屋に戻ろうとしたとき
船の外で聞き慣れた声がした
「騒がしいな」
『ホントダネ』
棒読みで、相槌を打つ
ローは、黙って席を立ち外へと続く
扉の方に歩いて出て行く
その後ろを追ってアンナも、出て行く
「アンナに、用事があるんだ♪呼んでくれる?」
外に出ると殺気を出しながら、笑顔で男が立っている
やっぱり、あいつかと確信し、ため息をついてツカツカと歩み寄る
「あ!ミッケ!」
『………お久しぶり♪』