BOOK
□ケーキ
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ドンドンと足音をたてながら
自室の扉を乱暴に開ける
[やかましいわ!
もう………ちょ……っと……
………………………なんしたんや?]
アンナはふてくされた顔で、
自分のベットに座る
『……………』
又、始まった
と言いたそうな顔で、リサは
アンナを見る
[あの、ドスケベ変態クソヤローか・・・・?]
「ひでェなぁ、名前で呼んでくれよ
リサ」
耳元で、囁かれ
反射的に剣を抜く
[どっから湧いて出た!
このウジ虫!!]
「お前の居るとこに、俺ありだ」
キモいねん!!!
と言いながら、シンに向かって
剣を投げる
それを、余裕で避ける
すかさず、リサが、殴りにかかると
これも、意図も簡単に、避けられる
[甘いわ!]
シンに見事に膝蹴りを食らわす
と、そのまま、気絶し倒れた
[オーし、話しは外で聞く]
シンの首根っこを掴むと
ズルズルと、引きずっていく
『・・・・・・・・・・・・・・』
[で!
今回はなにしでかした!!!!!]
ただ今、食堂で尋問中
最初は二人であったが、
通りかかった、クルーが立ち止まり
食堂は、人でいっぱいになっている
[何で、お前らまで集まる?]
睨み付けて聞けば、申し訳無さそうに、
クルー同士で、アイコンタクトを取っている
リサ
ため息を1つつくと、
コックに許しをもらい
厨房に入っていく
[変態クソヤローは、後で殺す………………
他の奴等は、あたしが納得する、
言い訳考えとけ…………]
まぁ、どんな言い訳考えようと、半殺しは確定やけどな
と、心の中で思うリサを、
知るよしもない、クルー達は必死に
言い訳を考え始めた
数十分後
片手にケーキを持ち、リサが厨房から出てきた
「リサ、そりゃぁなんだ?」
気安く名前呼ぶなや
と、言いながら睨み付ける
シャチに近づき、ケーキを持たせると
耳打ちをする
「・・・なんでそんなこと、俺が言[さっさと言えや]は、はい・・・・・
わー、リサちゃんの手作りケーキだー
ぜーんぶ、おれ一人で食べちゃおー(棒読み)」
部屋の扉が、強く開く