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□勝者 ロー
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リサが負けを認め、三人で船に帰った
「あっ!!キャプテン!お帰り!肩の怪我大丈夫?」
ローを、心配して駆け寄ってくるべポ
『(本当に優しい熊だなぁ〜)』
べポの優しさに、思わずキュンとするアンナ
「ああ、平気だ」
「でも、早く治療しないと…」
『大丈夫だよべポ、あたしが直してあげるからね!』
ニコニコしながら、べポに言う
「ええ!どうやって!?」
[…こんな奴等、直さんでええ…]
鋭い目付きで、ローとべポを睨む
『リサちゃん、いつまでも根に持っても、しょうがないよ?だから、誰も嫁に貰ってくれないんだよ!』
はぁと、溜め息を吐く
[やかましいわ!!お前も一緒やろ!!それに直さんでええ言うたんは、お前の技は他人にホイホイ見せて、ええもんとちゃうからや!!分かったか!鈍感!]
『他人って、どうせ仲間になるんでしょ?あたし達…』
その言葉に、返す言葉がなくなるリサ
『じゃ、トラファルガー君肩だして』
「ああ」
アンナの手が、ローの肩に触れると見る見る内に、傷が塞がった
「「!!!」」
ローが、その傷があった場所を触ってみるが、
跡形もなくなくなっている
「すごーい!傷が塞がった!!」
「……お前、能力者か?」
『違うよ』