BOOK
□主人公ハート海賊団と出会う
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「はい、ここがアンナの部屋、隣がキャプテンの部屋だよ♪」
何だかんだ言いながらベポに部屋を案内してもらっている
『ありがとう、ベポ』
お礼を言うと、エヘヘと、照れ臭そうに笑うベポ
「あ、それから、キャプテンが、案内が終わったら、部屋まで来いって、言ってたよ」
正直、この船を抜け出して、一刻も早くリサのところに帰りたいのだが
『うん、わかった。また後でねべポ』
「うん、後でね」
嬉しそうに、微笑むベポ、こんな愛らしい熊を見たら帰るに帰れないじゃないか
心の中でベポの愛らしさを恨みながらもローの、部屋の前に行きドアを、ノックするアンナ
ドアの向こうから「入れ」と、言う言葉を聞いてドアを開く
『失礼します、何かよう?トラファルガー君』
さっさと用件を言えって、態度でローの前に仁王立ちすると、ローは、座れと一言いって、自分の隣の空いているソファーを顎で指す
アンナは、黙ってローの、言うとうりにする
「アンナ今日から、お前はハート海賊団のクルーだ、俺のことは、キャプテンか、船長か、ローと呼べ」
『だ〜か〜ら〜、あたしは仲間に、ならないってば!それよりあたしを、リサのところに帰して!早くしないと、リサが、キミ達全員殺しに来るよ!』
アンナは、必死に訴えるが、ローは面白がるように笑う
「おもしれェじゃねェか」
何が面白いのかアンナはさっぱりわからなかった
普通、自分達を殺しに来ると聞いたら慌てるのが普通だ
なのに、ローにはそんな素振りが、全くない
そんなことを考えていたら、不意にこいつは昔の自分に、似ていることに気づく
誰よりも、殺戮や殺しあいを楽しむ自分の姿と
「………あの女が俺の仲間になれば、お前も仲間になるんだろ?だったら、俺と勝負しようじゃねェか」
『………?勝負?』
「ああ、負けた方が、勝った方の言うことを聞く、……どうだ?」
『………いいよ、やるよ。勝負……そのかわり、死んでも知らないからね?』
一度痛い目見ないと、こう言うタイプは直らない、かつての自分のように
怪しい笑いを見せるアンナそんなことでは、動じないロー
「上等だ」