思いと歌と浮遊城

□奇妙な2人
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「…迷ったなこりゃ。
聞いてはいたがキツいダンジョンだなぁ。」
「うーん…どうしようか。ハイディング(隠密判定:敵や他のプレイヤーから見つかりにくくなる。)が高い寝袋とか持ってきてるし、食べ物はたくさん採れるし…いっそ住むとか?」
ユラはなんだかのんきな事を言っている。
勘弁してくれと言おうとしたら、プレイヤーが歩いてきた。
賊の類ではなさそうなので、俺は声をかけた。
「おーい、あんたらも道に迷ったのか?」
「そうなんだよ…君たちも?」
「あぁ。俺はカイト。こっちはパートナーのユラ。とりあえずよろしく。」
「カイトにユラだね。よろしく。俺はツグツグって言うんだ。こっちはトーマ。酷い名前だろ?
正直今の状態より悩んでるね」
「えぇ〜?私はトーマって名前気に入ってるし、ツグツグもいいと思うけどなぁ…あ、トーマです。よろしくね。」
「別に良いじゃないですか。気にしすぎですよ。
それから、私はユラです。改めてよろしくお願いします。」
「お前は楽観的過ぎるぞユラ。
まぁでも気にしすぎな気はするけど…ってまぁそれはおいといて、この状態の打開策を考えようぜ?」
「なんかもう住んじゃわない?食べ物とか困らないし。」
「トーマ!お前もちょっとは真剣に考えてくれよ…。」
……あれぇ…
「なぁユラ。…これがデジャヴというやつn

「ああっ!私もさっき同じこと言ったんですよ!!」
イエーイとか言いながらハイタッチするユラとトーマ。
なんだか知らないが仲間意識が芽生えたようだ。
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