開かずの間

□新展開
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三度目の黒い部屋訪問。
もはや二人ともこの独特の雰囲気になれつつあった。





「この部屋・・・慣れちゃったね。」





「そうだな。」





「あ、あったよ。扉から逃げる男」






ガタ






ふとルイは今入ってきた扉のほうを振り返った。
なにか物音がした気がしたが、特に異常はなさそうだ。





「たしか右下だったよね??」





ジーナは即座に、右下の名前の部分に目を向ける。






「B・・a・・u・・r・・・・a・・・n。バウラン・・??って読める。」





「しかし下手な筆記体だな。」






そして二人は、もう一度絵の全体を見た。






「なあ?この絵・・・こんなだったか??」





「え???」






ガタガタ




ルイはもう一度扉のほうに振り返る。
やはりなにか音がした。





「あれ・・・??ほんとだ。なんか扉に目がついてるし。」






ガタガタガタガタ






「おいおい・・・。もうめちゃくちゃだろ・・・」





扉の古いしみかと思っていたものが、赤い目に変わっていく。
扉がひとりでに壁から外れ、側面から腕のようなものが生える。





この時点で、ようやくジーナも振り返った。




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