開かずの間
□退路
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「鏡、割ることとかはできないの??」
「むり。やろうとしたけど、割る前に襲われる。割ろうと近づいた途端アウト。」
そっか。っとジーナはあの鏡を思い出した。
思い出すだけで身の毛がよだつ。
あの不気味な笑い声は今でも頭にこびりついている。
ジーナはあのときの恐怖を思い出し、鳥肌がたったので、思わず体をさすった。
「大丈夫だよ。あいつ、どうせ鏡から出てこれないんだから。」
ルイはジーナの様子をくみ取ってか、そんなことを言った。
ありがとう。と言って、ジーナは今思い出したことをルイに告げた。
「あのね・・・ルイ。わたし、あの鏡の近くに、なにかのスイッチを見つけたの。」
「スイッチ??」
「そう、あれって、なんのスイッチだったのかな。・・・・いまは関係ないか。ごめん」
「いや、ちょっとまって。やってみる価値はあるかも。」
「え???」
突然見えた一筋の光に、ジーナは心おどる。
「問題は、そのスイッチ、どうやって押すか、だけど。」
ルイが考え込んでいる。
ジーナはなにかいい考えはないかと思案をめぐらせた。
そんなとき、ジーナの目に飛び込んできたものがあった。
「ルイ!!あれはどう??」
ジーナは突然立ち上がり、部屋の隅に行った。
「・・・なに??」
-------------モップを手に入れた。
「これでスイッチまでとどくんじゃないかな!!!」
「確かに・・・・・やってみるか。」
「うん!!」
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