君の「あいしてる」
□約束
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『起きて…………越前君、起きて!』
すでに二回目のチャイムがなっても起きない越前君は凄いと思う。
『もぅ…起きて!越前君!』
肩を揺すり、それでも起きないリョーマに被せてある制服をバッとはぎ取る。
「あっ……」
『なんだ起きてたんじゃん』
「…おはよ……20秒位前に」
ムスッとした顔には床のタイルの形が付いていてどうしてもにやけてしまう。
『くっ……………ふふふっ…』
「…?」
『ぷっ…ごめん…あははははっ!お腹痛いぃぃっ…くふふっ』
「なんか…ついてる…?」
鏡を渡すと適当に開き顔を確認する。すると少しだけ顔が赤く染まり形がついた頬を片手で隠す。
「っ笑うなよ…///」
『くくくっ…だって……えへへへっ………可愛いんだもん♪ぷっ』
「なっ?!////」
と目が涙目になって笑っていると何かが桜を包みこみ、壁にもたれ掛かった。
『きゃっ…』
「………悪いのは桜だから」
包み込んだのは越前君だった。
『……なにシレっと名前で呼んでるのさ(笑)』
「ねぇ桜……」
とリョーマが口を開いた瞬間屋上のドアが開いた。
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